※2024年9月19日-記事更新
ちょっとした隙間時間にスマホの脱出ゲームアプリで遊んでいるのですが、あなたへのおすすめアプリに『Cube Escapes: Collection』という無料ゲームが表示されまして。
何気なくプレイしてみたら、シュールな世界観にドハマリしてしまいました。
どんなゲーム?
オランダのインディーズゲームスタジオ「Rusty
Lake」による謎解きアドベンチャーゲームです。2015年からリリースされている大人気シリーズなんだそうです。
公式サイトはこちら:https://www.rustylake.com/
最大の魅力はシュールで不気味な世界観。"独特"としか表現できないような世界で、奇妙な光景ばかり目にします。初見だとイミフなストーリーですが、独特な雰囲気に惹かれてしまう。他の作品をプレイしていくと、ストーリーが分かってきてどんどんハマってしまいます。
海外ドラマ『ツイン・ピークス』からインスピレーションを受けており、同ドラマの小ネタが多数登場するのも特徴です。
ほんのりホラー要素あり、ちょっとグロい、シュール、虫が出てくるので虫苦手な方はご注意を!
謎解きもシュールで戸惑うこともあるのですが、ヒントから攻略動画が見れるので大丈夫です!
クリア後のやり込み要素として、アチーブメント探しや作品をまたいだ隠し要素(シークレット)もあります!
作品数が多いので紹介
※2024年9月更新:現在、17作品あります。
『Cube Escapes』シリーズ10作品、『Rusty
Lake』シリーズ3作品、派生作品(単発)4作品です。
また、テーブルトーク脱出ゲームも開始されました。
作品毎にストーリーが完結するので、どの作品からプレイしても大丈夫ですが、最初は『Cube Escape』シリーズがおすすめです。スマホアプリ版なら無料でプレイできます。
もっと世界観を知りたいと思ったら、有料の『Rusty
Lake』シリーズも超おすすめです。
(私は最初にスマホアプリ版をプレイしてから、steamで全作品購入しました)
『Cube Escapes』シリーズについて
奇妙な脱出ゲーム。初期9作品がセットになった『Cube Escape: Collection』がリリースされていますので、こちらがおすすめです。
iOS、Android版は無料。PC版はsteamにて520円で発売中。
The past is never dead. It's not even past.
(過去は決してなくならない。過ぎ去りしものでもない)
―作中の言葉より
Collection 収録作品
1964年春、とある女性の部屋から始まる。不思議なキューブを使って女性の記憶を巡りながら謎を解こう。
『The
Lake』と同時期にリリースされた作品のようです。リリース順だと2番目になる作品。
■『Cube Escapes: The Lake』
"ラスティレイク"という湖で、廃れた小屋を見つけたプレイヤーは、残されていた釣り道具で釣りをしてみると……。
リリース順だと1番目になる作品ですが、Collectionの順番通りに『Seasons』から先にプレイした方がいいです。
■『Cube Escapes: Arles』
1888年、アルル。主人公は画家ゴッホ。ゴーギャンと共同生活をしたという「アルルの寝室」が舞台。謎を解いて部屋から脱出しよう。
3番目にリリースされた作品。この作品だけ実在の人物をテーマにしています。ゴッホはゴーギャンと喧嘩別れした後、耳切り事件を起こしたのは有名な話ですね。
■『Cube Escapes: Harvey's Box』
1969年、プレイヤーはダンボール箱に閉じ込められている。プレイヤーの影は鳥の形をしているが……?箱の中を調べて脱出しよう。
4番目の作品。
■『Cube Escapes: Case 23』
1971年の秋、とある女性の殺人事件を担当することになったデール・ヴァンダーミーア警部は、殺人現場の手がかりを追ううちに、奇妙な出来事に見舞われていく。
『Seasons』『The Lake』に繋がるストーリーでボリュームがあります。
5番目の作品。
■『Cube Escapes: The Mill』
主人公は風車小屋に住むミスター・クロウと呼ばれる人物。ミスター・アウルという人物に頼まれて、湖にキューブ(記憶)を捧げている。この日は、とある女性の体からキューブを取り出す作業をするが…。
Case 23』に繋がるストーリーで、シリーズ全体の世界観がじわじわと分かってきます。
6番目の作品。
『The Mill』の後に、有料の『Rusty Lake』シリーズ第1弾となる『Rusty Lake:
Hotel』がリリースされました。全作品をリリース順にプレイしたい方は、『Rusty
Lake』シリーズもチェックしてみてください。
■『Cube Escapes: Birthday』
主人公はデール警部。ラスティレイクのエレベーターに乗ったデール警部は、黒いキューブに触れて9歳の誕生日会の記憶を追体験する。それは、デール警部の人生を変えた日の記憶だった。
7番目の作品。(全作品のリリース順だと8番目)
■『Cube Escapes: Theatre』
1972年、エレベーターで探索の旅を続けるデール警部は、黒いキューブに触れて潜在意識の劇場を訪れる。ミスター・アウル主催のもと、過去・現在・未来をテーマにした6つの演目が披露される。客はデール警部1人だけ……かと思いきや、バーには見覚えのある男が座っていた。
8番目の作品。(全作品のリリース順だと9番目)
『Theatre』の後、『Rusty Lake』シリーズ第2弾となる『Rusty Lake:
Roots』がリリースされました。
■『Cube Escapes: The Cave』
1972年の冬、ラスティレイク付近の洞窟が舞台。主人公ミスター・クロウを操作して、洞窟に隠された輪廻転生と不老不死の薬の記録を調べよう。
9番目の作品。(全作品のリリース順だと11番目)
ストーリーは初見だとよく分からないのですが、『Rusty Lake:
Roots』をプレイすると意味が分かります。
以上が『Cube Escapes: Collection』に収録されている作品です。
なお、『The Cave』の後、『Rusty Lake』シリーズ第3弾となる『Rusty Lake:
Paradise』がリリースされました。
Cube Escape: Paradox
主人公デール警部は見知らぬ部屋で目を覚ます。なぜ自分がここにいるか思い出せない。謎を解いて部屋から脱出しよう。
10番目の作品。(全作品のリリース順だと13番目)
実写の短編映画とリンクした内容で、ゲームの中にも実写映像が出てきたりします。
短編映画はyoutubeで視聴可能。字幕設定をONにして日本語表示に切り替えてね!
第一章のみ無料、第二章は有料(steamですと310円)
第一章だけでもボリュームがあり、『Cube Escapes』シリーズ屈指の長編です。
『Rusty Lake』シリーズについて
ストーリー主体の謎解きサスペンス。このシリーズは有料です。ラスティレイクにまつわる不可思議な物語を楽しみましょう。
プラットフォームはiOS、Android、PC(Windows、Mac)
販売価格ですが、私はsteamで購入したので、steamでの販売価格を記載いたします。
Rusty Lake: Hotel
『Rusty
Lake』シリーズ第1弾。全作品のリリース順だと7番目。steamでは198円で発売中。
1893年、ミスター・アウルがオーナーを務める「ラスティレイクホテル」で働くプレイヤーは、5日間にわたってゲストをおもてなしする。ゲスト達がホテルに来た目的、そしてミスター・アウルの思惑とは……?衝撃のラストが待ち受ける。
この物語をやると、ラスティレイクに何が沈んでいるのか、ラスティレイクに現れる黒い影は何なのか、ミスター・アウルの目的は何なのかが少し分かります。
プレイヤーは誰を操作しているのか?その正体はシークレット要素。クリア後のお楽しみ!
Rusty Lake: Roots
『Rusty
Lake』シリーズ第2弾。全作品のリリース順だと10番目。steamでは298円で発売中。
1860年の春、ラスティレイクの湖畔に建つ一軒家に、一人の男性がやってくる。彼の名はジェームズ・ヴァンダーブーム。伯父が遺した屋敷を継ぐために引っ越してきたのだった。ジェームズは伯父の遺言に従い、庭に特別な種を植える。
ここからヴァンダーブーム家の数奇な物語が始まる……。
シリーズ1のボリューム。私は1周目クリアまでに5時間以上プレイしました。298円でこのボリューム!!!!!
『Cube
Escape』に繋がる超重要なストーリー。シークレットエンドも必見。世界観の謎が少し紐解かれていきます。
こちらをプレイすると『Cube Escape: The
Cave』の洞窟にあった書物や壁画の意味が分かります。
Rusty Lake: Paradise
『Rusty
Lake』シリーズ第3弾。全作品のリリース順だと12番目。steamでは410円で発売中。
1796年、主人公ジェイコブ・エイランダーは、母の訃報を受けてパラダイス島に帰郷する。父の話によると、母キャロラインが亡くなって以来、島に災いが起きているそうだ。ジェイコブは十の災いを止めるために、母のキューブ(記憶)をたどる。
ちょっとオカルトホラー要素があります。狭い島の中をぐるぐる行き来して謎解きしますので、同じ道に見飽きてくるかもしれません。しかしながら、個性強めなエイランダー家に毎回驚かされますので、ゲーム自体に飽きるということはありません。
徐々に明らかになる母キャロラインの死の真相、そしてジェイコブの運命は、シリーズ全体の世界観を解き明かす鍵になります。『Rusty
Lake』ファンにはたまらない作品。
派生作品(単発)
タイトルに『Cube Escape』および『Rusty
Lake』が付いていない単発の作品ですが、ストーリー・世界観は繋がっています。
こちらの単発作品からいきなり始めるより、先述しましたが『Cube
Escape』シリーズを最初にプレイした方がいいです。スマホアプリ版なら無料ですので……。
The White Door
全作品のリリース順だと14番目の作品。steamですと410円で発売中。
1972年8月14日、主人公ロバート・ヒルは真っ白い部屋で目を覚ます。なぜ自分がここにいるのか思い出せない。部屋の中を調べてみると、ここはメンタルヘルス施設だと分かる。
毎日決められたルーチンをこなして眠りにつく。そして、夢の中で記憶を探す。
果たして、彼は記憶を取り戻せるのか?たとえそれが辛い思い出だったとしても……。
なんというか、センスの塊みたいなゲーム。驚きの白さ、超シンプルなグラフィック。右上にメニューボタンがあるだけで、他は削ぎ落とされている。それでいて操作に悩むこともなくプレイできる。2画面構成になっているのも面白いです。
ただ、『Rusty Lake』独特のシュールさは控えめ。どちらかというとシリアス寄り。
(私は切なくなりました)
謎解きは他シリーズと比べると簡単です。ノーヒントでも全クリできてしまうかもしれません。個人的には謎解きより雰囲気に浸るゲームだと思います。
やり込み要素となると格段に難しくなります!アチーブメントは初見だと全然見つけられません!なんといってもシークレットステージへの謎解きの複雑さ!
ノーマルエンドはヌルすぎると思った方、シークレットステージに挑戦してみてはいかがでしょうか。(私はまだ挑戦していません……)
Samsara Room
全作品のリリース順だと15番目。無料です。
ラスティレイク5周年記念作品。『Cube Escape』『Rusty
Lake』シリーズの前身となる作品のリメイク版。
Samsaraは「輪廻」という意味。人、動物、虫、魚……何度も生まれ変わる。
(個人的にはオリジナル版もプレイしてみたいんだけどなぁ)
The Past Within
全作品リリース順だと16番目の作品。2022年11月2日発売。steamですと700円。
Switch版も発売されています。シリーズ初のコンソール版!
このゲームは非同期型2人プレイ専用です。両プレイヤーがゲームを所有している必要があります。非同期型(画面を共有しないオフラインゲーム)なので、クロスプレイ対応。
2人のプレイヤーは過去編、未来編に分かれて、互いの画面を見ないようにしながら、声やチャット等でヒントを伝え合って謎を解くゲームです。
Underground Blossom
全作品リリース順だと17番目の作品。2023年9月27日発売。steamですと580円。
主要キャラクターのローラ・ヴァンダーブームの人生をめぐる地下鉄の旅です。謎に包まれていたローラの人生が、ついに紐解かれます。
先述しましたが、先に『Cube Escape: Collection』をプレイしておくのがおすすめです。
また、隠し実績の一部はARG(代替現実ゲーム)要素があります。
テーブルトーク脱出ゲーム
テーブルトークというのは、紙とペンを使って参加者と対話しながら、ルールブックのルールに沿って遊ぶアナログゲームのことです。
Rusty Lake Untold - 研究所
最大4人のプレイヤーとゲームマスターが参加するテーブルトーク脱出ゲームです。
2024年7月25日、日本語版の無料早期アクセスが開始されました。
早期アクセスを受け取るには、以下のサイトにサインアップしてください。
詳しい遊び方は公式サイトをご確認ください。
現在リリースされている作品は以上です。
時系列は?
この作品は時系列がバラバラです。年代も主人公もバラバラです。記憶の断片を辿るみたいに。
とにかく最初は発売順にプレイした方がいいと思います。プレイ後に時系列を考えてみると面白いです。
下記にざっくりとした時系列を記載します。作品名の後に主人公も書いてますが、ネタバレになる所は省きます。
(参考サイト:Rusty Lake wiki)
- 1796~1797年:『Rusty Lake: Paradise』:エイランダー家
- 1860~1936年:『Rusty Lake: Roots』:ヴァンダーブーム家
- 1888年:『Cube Escape: Arles』:ゴッホ
- 1893年:『Rusty Lake: Hotel』:?
- 1926年:『The Past Within』過去編:?
- 1935年:『Samsara Room』:?
- 1935年:『Underground Blossom』第1章:ローラ
- 1939年:『Cube Escape: Birthday』過去の出来事:デール警部
- 1939年頃:『Underground Blossom』第2章:ローラ
- 1964年頃:『Underground Blossom』第4章:ローラ
- 1964年:『Cube Escape: Seasons』春:?
- 1969年:『Cube Escape: Harvey's Box』:?
- 1969年:『Cube Escape: The Lake』:?
- 1971年夏~秋:『Cube Escape: Seasons』夏~秋:?
- 1971年:『Underground Blossom』第5章:ローラ
- 1971年秋:『Cube Escape: Case 23』:デール警部
- 1971年:『Cube Escape: Theatre』:デール警部
- 1972年:『Cube Escape: The Mill』:ミスター・クロウ
- 1972年8月:『The White Door』:ロバート・ヒル
- 1972年:『Cube Escape: The Cave』:ミスター・クロウ
- 1972年:『Cube Escape: Paradox』:デール警部
- 1972年:『Underground Blossom』第6章:ローラ
- 1981年:『Cube Escape: Seasons』冬:?
- 1984年:『The Past Within』未来編:?
最も古いのは1796年、『Rusty Lake:
Paradise』にてジェイコブ・エイランダーがパラダイス島に帰郷。
最も新しいのは1984年、『The Past Within』の未来編。
『Rusty
Lake』を全力でおすすめしたくて長い記事になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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