【ネタバレあり】映画『THE FIRST SLAM DUNK』の感想 | スラムダンクはスルメ映画でした

2024/07/05 0

映画・ドラマ


言わずと知れた青春バスケアニメ、映画『THE FIRST SLAM DUNK』を3回見たので感想を書きました。

『サイバーパンク:エッジランナーズ』目当てに加入したNetflix、今月でそろそろ解約しようかなと思い、その前に土日で新作を見ようと思い立ち、国内ランキング1位になっていた新作『THE FIRST SLAM DUNK』を見たんです。
気がついたら、3回見てました。2時間の映画を3回。

公式サイトはこちら▶ 映画『THE FIRST SLAM DUNK』

『スラムダンク』は何年も前に漫画を読んだことがあり、内容はうろ覚え。
アニメは見たことがありません。
私はバスケ経験も知識も一切ありません。

初見の感想は「試合の臨場感はすごかったけど、全体的によく分からん……」でした。
いきなり試合が始まるので、原作未読だと誰か誰だか分からないし、両チームの戦略も分かりません。この時点で原作を知らない人にはキツイと思いました。
3DCGの臨場感ある鮮やかなバスケの試合が、主人公・宮城リョータ視点で繰り広げられ、思わず見入る。が、あっという間に前半戦が終了してしまい、リョータの過去の話に移る。
回想形式でもなくフラッシュバックでもなく、リョータの過去エピソードがぶつ切りで随所に挟まれます。試合内容もぶつ切りになるので、途中からよく分からなくなってしまいました。
原作にわかにはついていけませんでした
極めつけはラストシーン。さっっぱり分からない。

見終わった後、試合内容についての解説ブログ等を読んでやっと理解しました。
ラストシーンの意味とスラムダンク奨学金のプレップスクールについても知りました。
解説を読んだ後、回想シーンを飛ばして試合シーンのみ視聴。改めて最初から観て、合計3回視聴して、全体像を理解できましたので感想を書きます。
スルメゲーならぬスルメ映画でした。

⚠ここから先はネタバレ全開です!ご注意ください!


宮城リョータの物語

山王戦は15~18歳の高校生たちがこれまでの人生を出し尽くした試合であり、花道にとっての山王戦、流川にとっての山王戦、赤木にとって、三井にとって、小暮にとって、そして安西先生にとっても(見てるか谷沢)、原作で描かれていました。
リョータだけは原作で過去が掘り下げられていないキャラだったので、この映画で「リョータにとっての山王戦」が描かれたのだと思います。

回想:小学生~中学時代

父と兄を失ったリョータの心の支えはバスケと、兄の言葉「心臓バクバクでも、めいっぱい平気なふりをする」でした。
兄と同じ背番号7でミニバスの試合に出るリョータの姿に、母は兄ソータを重ねてしまって苦悩していました。
リョータが中学生になるタイミングで、母は過去と決別すべく沖縄から神奈川へ移住します。

馴染めない土地で1人ドリブル練習に打ち込むリョータ、そこに現れたのはシュートが上手いキラキラ爽やか中学生の三井。何がキラキラしてるって、目がキレイなんだよなぁ。
近寄るなオーラを放っているリョータとの距離を自然に縮める爽やか三井、コミュ力おばけか?天性の人たらしなの?だからいつも取り巻きに囲まれてるのか、みっちゃんは。
三井に誘われるまま1on1をするリョータですが、消極的なところをアドバイスされます。兄と1on1をした時と同じ構図です。リョータは三井に兄の面影を重ねます。
爽やか三井は「1人でやってたらせっかくのテクニックがもったいないぞ」とアドバイス。
テクニックを褒められたリョータはまんざらでもないはずです。沖縄では常に別格の兄と比較されて、リョータが褒められる機会はほとんどなかっただろうから。
友達に呼ばれた三井は、去り際に「またやろうぜ。次は勝ちにこいよ」と声をかけます。
そう約束して海釣りに行った兄は二度と戻ってきませんでした。では、三井は……。

回想:高校1年生

湘北高校に入学したリョータは、ヤスという親友もできた上、バスケ部の1学年先輩・赤木にコミュニケーションの大切さを説かれたことで、自己主張ができるようになっていきます。
練習帰りにヤスと「赤木さんが一番期待しているのはリョータなんだよ」などと話をしていると、ロン毛の不良登場。
ロン毛の顔を見たリョータは、あの時の爽やか中学生だと気づきます。記憶力すごすぎませんか!?中学時代にちょっと会っただけの少年の顔をよく覚えていましたね…!!いや、覚えているってことは、それだけリョータにとって強烈な印象だったのかも。兄と重ねていましたし。
ロン毛三井はリョータを一瞥して立ち去るかと思いきや、ヤスの話が聞こえていたようで、「こんなチビに誰が期待してるって?」と貶します。
すると、リョータは「いつでも1on1やってやるよ」と煽って逃走。
おそらくロン毛三井はリョータのことを覚えていません。貶したのは、バスケを挫折した自分と期待の新人を比べて嫉妬したからだと思います。
一方、三井を覚えていたリョータは、中学時代に約束した1on1をいつでもやってやるよと、あの時のアンサーのつもりで言い放ちました。

インターハイ予選。1年生リョータはベンチメンバー。
この試合を密かに見に来ていた人物がいました。ロン毛三井です。
赤木が先輩にパスを要求するも、パスがカットされてルーズボールに。それを見たリョータは思わず立ち上がって苛立ちを隠せず、三井は会場から立ち去り、死んだ目で「ヘタクソ」とつぶやきます。
そして湘北のボロ負けで試合終了。予選敗退。湘北は勝つ意欲が無く、悔しがっているのは赤木だけでした。
リョータ1年時の3年生がこれほどまでにやる気がなかったとは。もしミッチーがグレなかったとしても、試合中に先輩にキレて揉めてた可能性あるのでは……?
先輩陣でただ1人、赤木だけは自分の能力やチームプレーを認めてくれていたと知ったリョータは、赤木を慕うようになります。

冬になり、屋上に呼び出されたリョータは震える手をポケットにしまい、三井率いる不良グループと対峙。
三井に一発殴られたリョータは、タガが外れたように三井だけをボコりまくる。あの時1on1の約束をした結果がコレかよ…泣ける。
よろけた三井が左膝を抑えているので、まだ膝が治っていないのでしょう。
ちなみに、三井がグレるきっかけとなった左膝の怪我の話、映画では丸ごとカットされています。原作を読んだことがないと、膝を抑える仕草に気づかないのではないかと思います。
三井が左膝から視線をずらした先にリョータのバッシュがあり、思いっきり蹴り飛ばします。それを見たリョータは三井の前歯をへし折るほどボコります。
三井はバスケに、リョータは兄の面影に、フラストレーションを爆発させた瞬間かもしれない。

原作とほぼ同じシチュエーションでありながら、三井とリョータの心境は原作と全く異なっていて驚きました。原作だと生意気なリョータを3年の不良グループがシメたって話だったんです。「不良漫画」って感じでバスケ要素ゼロでした。映画では新しい解釈を交えて、新しい『スラムダンク』になっていました。

帰宅したリョータは蹴られたバッシュを段ボールにしまい込むと、母が兄の遺品を段ボールにしまいこんだ時を思い出します。
兄の面影を重ねた先輩には踏みにじられるし(中学時代の三井はあんなにいい子だったのに…)、母はバスケと過去を封印してずっとこちらに背を向けているし……思い詰めたリョータはバイク事故を起こして生死を彷徨う。
お母さんの心労が計り知れない……。

退院後、沖縄に戻って兄の秘密の洞穴に赴く。
ここから回想に回想を重ねて回想シーンが長引くため、山王戦の試合内容から遠ざかっていき、初見ではややこしいところでした。
古い月刊バスケットボールを見つけたリョータは、兄の目標が「最強山王に勝つ!」ことだったと思い出し、兄の赤いリストバントを持って神奈川に戻り、再びバッシュを手にします。

回想:高校2年生

高2になったリョータ、髪を切った三井を見て驚愕し、「バスケ部に戻るつもりとか?」と聞く。
なぜリョータは三井がバスケ部の幽霊部員だと知っているのか、なぜ2人とも絆創膏だらけなのか、よく見るとヤスも花道も絆創膏してるが、その理由は原作を知っている人だけが分かる。この映画は原作を知っている前提だからでしょう。
というわけで、バスケ部襲撃事件(バスケがしたいです…)は丸ごとカットされています。
映画ではカットされましたが、原作のリョータのセリフ「1番過去にこだわってんのはアンタだろ」は今考えると激重では???

またしてもぶつ切り回想ですが、合宿で山王戦のビデオを見るシーン。
リョータは日本一のガード・深津とのマッチアップに尻込みしますが、彩子が励まします。
原作のリョーちんはいつも余裕そうに見えていましたが、あれは兄の言葉通りに平気なふりをしているだけだったんだと、リョータは本音を打ち明けます。
原作ではリョーちんは彩子に片思いしていましたが、映画では恋愛要素は一切なし。でも、彩子には本音を言えたのですから、特別な存在なのは間違いないでしょう。
彩子が提案した「苦しくなったら手のひらを見る」方法は、のちにリョータの精神的支柱になります。

運命のインターハイ

インターハイに向けて出発する前日。この日は兄ソータとリョータの誕生日。
母はソータが帰ってくる幻影を見ており、死を受け入れられていないことが分かります。おそらくソータの遺体は発見されていないのではないでしょうか。
リョータの妹アンナはいつの間にかソータの死を受け止めて前を向いているし、リョータも兄の代わりになろうと背番号7を背負って今を生きています。しかし、母は受け入れられていない。

母はソータの試合のビデオを見ます。すると、そこにはいつもリョータが映っています。お兄ちゃんが大好きな甘えんぼで、いつもお兄ちゃんの後を追っていて、そうしてドリブル練習を始めたリョータのことを母は嬉しそうに応援していました。あなたならお兄ちゃんのようになれるよ、と。

インターハイ当日の朝、リョータは母へ感謝の手紙を残します。
母は浜辺で手紙を読み、バスケこそがリョータの生きる支えであったこと、バスケを通してリョータはソータより大きく成長していたことに気づきます。

ここで回想シーンが完全に終わって、試合に切り替わります。
後半残り約1分40秒で再びゾーンプレスにハマってしまうリョータ。山王はリードしているのにここでゾーンプレス!?会場で見ていた母はリョータに声援を送ります。
ここで名シーン「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!」
ついにリョータはドリブルでゾーンプレスを突破。日本一のガード・深津とエース沢北のダブルチームを、幼い頃から練習し続けてきたドリブルで突破したのです。これは相当自信つきますよね。全国で有名になるんじゃない?兄が立つはずだったインターハイの舞台を、リョータは兄の代わりではなく自分の舞台にした瞬間。

インターハイ終了。兄の目標を成し遂げたリョータは、浜辺にいる母の元に兄のリストバンドを届けます。母はリョータと向き合い、リストバンドを受け取ると、海に思いを馳せるのでした。

リョータにとっての山王戦とは。母に対する後ろめたさと亡き兄の面影を乗り越えること、「兄の代わり」ではなく精神的支柱を自ら確立すること、そして次期キャプテンとして成長すること。

にわか知識で試合内容の話

詳しいプレーは分からないので、感動したところだけ。

前半戦

かつて自分が問題児と呼ばれていたリョータが、花道を「問題児」と呼ぶのが先輩してて良い。とはいえ、この2人の関係性は映画では大幅に省かれており、リョータ視点での花道のエピソードはほぼ無いです。映画で主人公の座が交代しましたから、花道はその割を食ってしまった感がある。並びに花道のライバル・流川もエピソードが削られまくってます。こればっかりは仕方ないね……。流川にいたってはインターハイ前までリョータと話したことなかったみたいですからね。

流川がシュート決めた時にキャーキャー聞こえるのって、流川親衛隊ですかね?親衛隊は声のみの出演かな。
三井が決めると野太い「みっちゃーん!」……徳男がいい味出してました。

ともかく前半は絶好調三井の連続3Pが見どころ。リョータも思わず「すげぇな」と漏らす。
三井って対戦相手にめっちゃ話しかけますよね。一ノ倉に話しかけてましたが、我慢の男・一ノ倉は意に介さず。一ノ倉は三井より頭1つ分くらい身長が低いからか三井の3Pを止められていないのだけど、実はスタミナを消耗させる作戦だったと。これは原作うろ覚えだとよく分からない点。
映画開始14分で前半戦は終了し、湘北リードで折り返し。格上の山王に湘北がリードしているのは何故か、これも原作読まないとちょっと分からない。
(電子書籍が発売されていたら買って読みたいんだけどなぁ……)

ゾーンプレス

後半になり、山王のゾーンプレス。約2分半で14点差つけられた湘北はタイムアウトをとる。
肩で息をするリョータと三井。体力と精神力をもってかれるゾーンプレス。
対して、まだまだ余裕の山王。凄まじい体力。
試合再開。安西先生の指示通り、三井・流川・花道が一気に駆け上がり、沢北の注意力が散漫になった隙をついてリョータがドリブルで突破。
ここで流れを変えたい湘北でしたが、河田が許しません。河田は流川のダンクを止め、花道の合宿シュートも止め、赤木と花道を抜いてダンクを決めてしまう。すげぇ……見応えありました。

約4分で20点差をつけられてしまう湘北。ここで山王の堂本監督が席に座り、ゾーンプレスを止める。
ここから三井がヘトヘトのふらふら状態に。初見時はなんで急にヘトヘトになっているのか分からなかったのですが、解説を読んで納得。三井は2年間グレていたのでスタミナに難があるのと、前の試合の豊玉戦もフル出場していたのと、前半で一ノ倉がスタミナを削ったからだそうです。
ヘトヘト三井は松本を振り切れない、流川は沢北に抑えられていて、リョータは赤木にパスを出すしかありません。しかし、赤木のプレーは山王に研究されていたようで、河田が赤木を完全に抑え込んでしまいます。
これにはリョータも動揺します。

花道のリバウンド

後半戦8分45秒経過、安西先生が花道を一旦ベンチに下げ、味方が外したシュートを取ってリングに入れるよう指示します。これを"オフェンスリバウンド"というみたいですが、花道は初心者なので安西先生は丁寧に説明。私もバスケにわかなのでありがたかったww

試合に戻った花道は、さっそく指示通りに実行。湘北の後半初得点は花道
リョータにも勢いが戻ってきましたが、ここでヘトヘト三井が松本にあっさり抜かれてしまいます。赤木はゴール下から離れていたため、流川がヘルプに入って松本を阻止しました。
見かねたリョータは先輩2人に「しっかりしろ!」と怒鳴ります。
頼りの赤木も河田に委縮してしまい、いよいよリョータは誰にもパスが出せなくなって苦し紛れに3Pを打ちます。リングに弾かれてしまいましたが、そのボールをなんと花道が入れます!
花道がリバウンドを取ってくれるおかげで、ヘトヘト三井もシュートを狙えるようになります。

赤木の精神世界

赤木、手も足も出ない河田に体当たりしてファウルを取られてしまう。倒れた赤木の精神世界が唐突に始まる。倒れた自分を引き上げてくれる頼もしい仲間っていう分かりやすいシーンなんですが、ここで三井が「河田は河田、おめーはおめーだ」と言う流れがちょっとおかしい。原作の魚住の話がカットされているから。

中学三井をリョータが想起する

ヨロヨロ三井はまたしても松本に抜かれますが、花道がブロックします。三井は花道に助けられてますね。
朦朧とする三井が松本に話しかけます「オレは誰なんだよ…。オレの名前を言ってみろ…!」
松本が動揺した隙に赤木がスクリーンをかけて、三井が3Pシュートをスパッと決めます。
この音で三井が蘇ります。
また赤木がスクリーンをかけて、三井が3Pシュート「もうオレにはリングしか見えねぇ」
連続で3P決める三井を見たリョータは、爽やか中学三井の姿を思い出します。
本来の三井サンが戻ってきたと、この人は乗り越えたんだと、そう感じたのではないでしょうか。
リョータはゲームメイクをするポイントガードという役割なので、仲間をよく見ています。

覚醒流川

後半12分経過し、10点差に追いつきます。
山王の堂本監督が指示を出し、河田が花道をマーク。野辺と交代した河田弟が赤木をマークします。映画では河田弟の紹介が特になくて、ぽっと出感あります。
前半で野辺が手首を抑えている描写があるんですけど、あの時に手首を痛めていたなんて初見時は気づきませんでした。野辺が負傷したので河田弟が入ったと。
花道がリバウンドを取れなくなり、河田→沢北のワンマンプレーでまたしても点差が開いてしまいます。
自信家・沢北は流川を煽ります「日本一になりたいのか。なるがいいさ、オレのいない日本でな」「よーい、ドン!」
流川は意地になって沢北を追いかけてファウルしてしまいます。
エース沢北1人に湘北メンバーのメンタルが削られます。が、流川は何か閃いたかのように笑い、それにリョータが気づきます。
原作だと流川は仙道と1on1をした時にアドバイスをもらっているんですが、映画では仙道のエピソードが丸ごとカットされているため、流川が何で笑ったのかイマイチ分かりません。しかも、流川は作中で1番セリフが少ないのではないかと思います。
流川は沢北にやられたことをやり返したりして、セリフは少なくとも負けん気が強いのは伝わります。

リョータが流川にパスを回すと、流川は沢北への意地を捨てて赤木にパス。赤木はマークが河田弟になってから得点を伸ばしています。
1on1で負かすことにこだわっていた流川が自我を手放してパスを選択するようになり、沢北が翻弄されます。エース沢北の勢いが止まる、すなわち山王の勢いを止めることになりました。

そんなタマじゃねーよな

ヨロヨロ三井が「もうオレは腕も上がんねぇのによ…」と息も絶え絶えに漏らします。この言葉を聞いていたのが松本と流川。
沢北からスティールした流川が速攻を仕掛けて、そのままダンク……と見せかけて三井にパス。松本は三井の言葉を真に受けていて「奴はうてねぇ!」と叫ぶのですが、流川は違いました「そんなタマじゃねーよな」
ここの流川かっこよすぎ。でも、1年生が3年の先輩に「そんなタマ」とかww
そして、しっかり3P決める三井先輩。
「静かにしろい」で本当に無音になる演出は鳥肌。
三井は3Pの音で何度でも蘇る、これがゾンビ状態と言われる所以らしい。

原作だと、たしか安西先生は流川は途中交代させて休ませているのですが、三井は交代させたことはなかったと思います。三井はガス欠でも3P決めだすとゾンビ状態になるからでしょう。

オレは今なんだよ!

ルーズボールに突っ込んで背中を負傷した花道が倒れてしまいます。
残り1分16秒、7点差。
花道と交代した小暮が松本につき、三井は河田、赤木は河田弟についた模様。
ゾンビ状態の三井が河田を抑えるってどうなってるの……。マジで蘇ってるじゃん。

花道の回想が入ります。回想に一瞬だけ出てくる魚住、仙道、あと豊玉の…名前覚えてない…。
花道は長身で身体能力に恵まれていながらも、今までその能力と才能を発揮できる機会に出会うことなく喧嘩に明け暮れていましたが、春子さんがバスケに導いてくれました。バスケを始めて4カ月ですが、赤木や安西先生の指導によって驚異的なスピードで成長しました。
出場を引き止める安西先生に対して、花道はこう言います。
「おやじの栄光時代はいつだよ。オレは今なんだよ!」
やっぱり『スラムダンク』の主人公は花道なんだよなぁ😭
流川がわざとファウルして花道を交代させます。

三井の4点プレイ

残り1分で5点差に。
リョータがみんなを集めて、またプレスを仕掛けられたら流川がボールを運ぶよう指示します。赤木は掛け声をリョータに任せます。リョータは次期キャプテンとして成長しました。

山王は負傷した花道がディフェンスの穴だと狙っていましたが、花道の断固たる決意と身体能力は彼らの予想をはるかに上回っていました。
河田弟のシュートを花道が弾き飛ばし、リョータがボールをキャッチして流川と速攻を仕掛けます。リョータは流川を見ながら、逆方向にパス。そこにはなんとゾンビ三井がいました。三井サンなら走っているだろうと、リョータは確信していたのです。数か月前までボコり合ってた仲なのに……

三井にパスが渡ると、慌てた松本が飛びかかってシュートを止めようとします。三井がフェイクを入れてシュートのタイミングをズラしたことで、松本が激突してファウルとなります。放ったシュートは見事に決まる。
今思えば三井が松本に話しかけて動揺させていたは、これに繋がる頭脳プレイだったのかも。動揺した松本がアワ食って止めにくるだろうと見越していたのかも。
ブーイングの中、三井がフリースローを決めて高笑い。4点プレイ。あとワンゴールで湘北の逆転です。
湘北ベンチから聞こえる1年生の声「湘北に入ってよかった…」😭

この後の展開はさすがにネタバレすぎるので、ここまで。

まとめ

花道の「返せ」の声で吹き出してしまいました。笑うシーンではないんだろうけど……いや、笑うシーンなのか?
声の演技はみんな落ち着いてる感じでした。王者の山王はともかく、下剋上を狙う湘北は情熱さが控え目というか、花道の「返せ」にしても必死さは無くて普通。邦画あるあるの【やたらと叫ぶ・急に大声張り上げる】が無いので見やすい反面、原作だと湘北はもっと情熱的だった気がするんだけどなぁ…とも思ってしまった。うーん。

最後の花道の口パクといい、全く説明がない最後の海外のシーンといい、分かる人だけが分かればいい系の映画だと思いました。花道は何と言ったのか、原作を知っている人には分かる。分からないなら原作を読んで、もう1度映画を見ると面白いのではないかと思う。何度も観ると面白くなるスルメ映画だから。

それにしても、ラストのシーン説明なさすぎでは?沢北は海外行きを仄めかしていたけど、リョータは湘北の次期キャプテンじゃないですか。そこすっ飛ばしてアメリカいったの!?ってなりませんか。とある考察記事で、奨学金制度でアメリカの大学にバスケ留学したのではないかと読んで納得しました。リョータは日本を飛び出してバスケを続けるんですね。他の湘北メンバーの進路も気になるところです。

映画は新・スラムダンクという感じなので、三井のセリフを借りるならば「原作は原作、映画は映画だ」と考えた方がよさそう。令和にどっちも楽しめるのは嬉しい。

自己紹介

あおはさきの写真

あおは さき

ストーリー・世界観を楽しむことに重きを置くゆるゲーマー。RPGが大好物。
YouTubeにプレイ動画も投稿中。
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