海外ドラマ『ツイン・ピークス』自分なりの考察と残った謎【ネタバレ注意】

2023/11/21 0

ツイン・ピークス 映画・ドラマ


前回、『ツインピークス』の感想について書きました。今回はラストの考察と残った謎について書こうと思います。

前回の記事:『ツイン・ピークス』を見たゲーマーの感想文


⚠この記事はネタバレ全開です!ご注意ください!


主にリミテッド・イベント・シリーズ(シーズン3)の考察です。

ミスターC(悪クーパー)の目的


第2章で、スペードのAのカードに描かれた黒い球体に角が生えたような絵を見せて「これが欲しい」と言っています。これがミスターCの目的です。
問題は、この球体の正体は何なのかって話ですが……。なんとミスターC本人も分かっていません

ミスターCはブラックロッジ(赤い部屋)に戻される予定でしが、これを回避するために自分の身代わりダギー・ジョーンズを作りました。ダギーにフクロウの指輪をはめさせた上で暗殺すれば、ダギーが赤い部屋に戻されるという計画です。
犯罪ネットワークにダギー暗殺の命令を出しつつ、本人はブリッグス少佐が残した座標を探していました。少佐が残した座標が、黒い球体の絵に繋がると考えていたからです。

黒い球体の絵は何なのか


少佐が自宅の椅子に隠したメモにも描かれていました。メモによると、ブルーパイン山の上、月の下に黒い球体が浮かんでおり、山の下に「2:53」と描かれていました。これは消防士の家へのポータルが開く時間を示しています。ということは、黒い球体も消防士の家の領域と関係していそうです。

少佐はブルーパイン山の軍施設にいたので、黒い球体やポータルの存在を知っていたようです。何なら消防士にも会っていた可能性が高いです。
ミスターCは、少佐が軍施設の火災で亡くなる前に会っていますので、その時に黒い球体のことを聞いたんでしょう。
(実は死は偽造工作で、少佐は最近まで冬眠していたのですが)

ホークの地図のブルーパイン山にも同じように黒い球体が描かれています。フランクが「少佐のメモにも描かれていた、これは何?」と聞くと、ホークは「知らない方がいい」と言って説明を拒否しました(第11章)

丸太おばさんの最後の電話で「ホーク、覚えてる?前に話したこと。アレに注意して。ブルーパイン山にかかる月の下にあるアレよ」と警告していました(第15章)

というわけで、具体的な説明はありませんが、知らない方がいい存在のようです。知りたがっているのはミスターCだけです。
おそらく両目が無い女型の怪物のことじゃないかと思います。

両目が無い女型の怪物-エクスペリメント

第1章でニューヨークのガラス箱に現れて、カップルを食い殺した両目が無い女型の怪物。エンドクレジットの名前はエクスペリメントモデルとなっており、それ以上の情報はありません。

第3章でガラス箱に落ちたクーパーは、紫の海の領域に飛ばされます。クーパーがナイドに話しかけると、誰かが壁をドンドン叩きます。後にロネット似の赤い服の女性が「私のママがくる」と言っていたので、壁ドンドンの正体はママらしいです。
ママ=女性=女型の怪物エクスペリメントのことでは?
ガラス箱は紫の海の領域に繋がっていたから、そこからエクスペリメントがやってきてカップルを食い殺した後、再び紫の海に戻って壁ドンドンやっていたのでしょう。

第8章でエクスペリメント再登場。トリニティ実験の核の炎によってカエルの卵のようなゼリー状のものを吐き出します。ゼリー状の中から1個の卵とボブの玉が飛び出します。
卵は1956年8月ニューメキシコ砂漠で孵化し、虫カエルが誕生します。火はあるか?おじさんが町の住民を眠らせた時、虫カエルが少女の口に入りました。
その少女の正体はよくわからなかったんですが、ウィキの人物紹介を読んだらセーラ・パーマーらしいです。セーラの中に闇の怪物がいるのは第14章で判明しますが、あれが虫カエルだったみたいですね。

つまり、エクスペリメントはボブと虫カエルの生みの親で、地上に現れるとカップルを食い殺す危険な存在。
先述したとおり、ブルーパイン山の空には消防士の家やナイドがいた紫の海の領域に繋がるポータルがあります。紫の海の領域にエクスペリメントもいるのなら、ブルーパイン山の上の黒い球体の絵はそれを指しているのかもしれません
第8章のエクスペリメントをよく見ると、角が生えてるんですよね。

エクスペリメントはボブを狙っていた?

第2章でミスターCがフィリップと通信した時、フィリップは「ニューヨークで待ってたぞ。まだバックホーンか?」「お前とはこれでお別れだ。明日お前が戻ったら、私はまたボブと一緒になる」と言いました。
フィリップ・ジェフリーズが「またボブと一緒になる」などと言う意味が分かりません。怪しいです。このフィリップは偽物だと思います。

ニューヨークのガラス箱を設置したのはミスターCで、ここが紫の海の領域に繋がると助言したのは偽フィリップだったのかもしれません。ミスターCは黒い球体の正体が見つかると思って、ガラス箱を設置したのでしょう。
偽フィリップがミスターCとニューヨークで会いたがっていたのは、エクスペリメントに食わせたかったからでは?
エクスペリメントはボブの生みの親ですので、またボブと一緒になりたがっていたと考えてもおかしくありません。偽フィリップの正体はエクスペリメント、またはそれと繋がっている人物だったのではないでしょうか?
繋がりがある人物といえば、虫カエルが憑依したセーラ・パーマーですが。
結局のところ、偽フィリップの謎はよく分かりません。

セーラの時間軸は別?

シーズン3のセーラは旧シリーズとは変貌していて驚きます。
第17章まで見て、その理由がなんとなく分かりました。セーラだけは最初から過去改変後の新しい世界だった可能性があります。
もしそうなら、旧シリーズのセーラとは別人になっていて当然ともいえます。

第17章でクーパーが過去に戻ってローラの死を回避した場面で、セーラが発狂してローラの写真に酒瓶を叩きつけるカットが挿入されます。
ここややこしいんですが、過去と未来が交互に映し出される場面なんですよね。過去でローラの死を変えると、湖畔のローラの死体は消えて、ピートは何事もなく釣りを楽しめて、未来でセーラが発狂してるっていう。
これまで出てきた酒浸りのセーラは、ローラが死なない世界だったとも考えられます。

セーラの中にいるモノ

ローラが死なない世界だと、セーラは酒浸りになり、虫カエルの怪物に乗っ取られつつある危険な存在になってしまうようです。
第14章でセーラが顔を剥がして中身を見せるシーンがあります。虫の足のようなものが出てきた後、薬指が黒ずんだ左手と女性の笑う口が出てきます。
あの左手、映画版でローラが指輪をはめた時の左手と似てるなぁと思いました。

左手の薬指といえば、ボブの印象が強いです。旧シリーズでボブは被害者の左手薬指の爪に文字を差し込み、自分の犯行を強調していました。
赤い部屋のフクロウの指輪をはめるのも左手の薬指です。映画版にて、腕がボブとガルモンボジーアの話をして「この指輪で汝らは結ばれる」と言います。指輪をはめてボブの犠牲になった者は、我々にガルモンボジーア(痛みと悲しみ)を供給してくれるという意味だと思います。
シーズン3第7章で、ゴードン達がミスターCの左手薬指の指紋が逆さになっているのに気づく場面があります。ゴードンがタミーの薬指を指して「これは霊感を司る指」だと言っていました。もてと。

笑う口は、やはりボブ特有の笑った顔を連想してしまいます。

セーラの中身は、ボブとの結びつき、あるいはボブが供給するガルモンボジーアを意味しているんじゃないかと思いました。
旧シリーズのセーラはローラの死後、ボブの幻覚を見て怯えていましたが、ローラが死なない世界だと、セーラはボブに気づく前に虫カエルに乗っ取られてしまうのかも。
ホークがパーマー家を訪ねた時、何かの物音がしていましたが、もしやボブ玉がいたのでは……?

ジュディとは何か?

シーズン3最大の謎は「ジュディ」です。唯一ジュディに会ったことがあるフィリップ・ジェフリーズはこう言いました。
「ジュディのことは話さない。話さないからな」
以上。

【ジュディの情報】
  • 25年前に少佐が発見し、クーパーとゴードンに知らせる。少佐とクーパーはジュディを探すことに。後に2人とも失踪
  • 少佐曰く、極度にネガティブな力をもつ存在
  • かつては"ジャオデイ"と呼ばれ、時と共に"ジュディ"に変化した
  • フィリップもジュディを探していると言って失踪した
  • ゴードン曰く、クーパーは失踪する前に「もし私が他の者のように消えたら、何としてでも見つけてくれ。2羽の鳥を1石で殺すつもりだ」と言っていた
  • フィリップ曰く、ミスターCはジュディに会ったことがある
  • ミスターCはジュディが誰か知らない
  • 旧シリーズで薬漬けにされた少佐が「ジュディ・ガーランド?」とつぶやいたことがある(『オズの魔法使い』のドロシーを演じたジュディ・ガーランドのことらしい)
  • 映画版の終盤で猿が「ジュディ」とささやくシーンがある

第17章で記憶を取り戻したクーパーは、事前に少佐から聞いていた情報によって、フランクから315号室の鍵を受け取ります。
その鍵は過去と未来の狭間、コンビニエンスストアの上に繋がっていました。
コンビニエンスストア上のモーテルにいるフィリップに会ったクーパーは、ローラが殺害された日付「1989年2月23日」を伝えます。
フィリップは「見つけてやる。ここは滑りやすい。ここで君はジュディを見つけることになると言って、クーパーを1989年2月23日に転送します。
クーパーは少佐の導きでフィリップにたどり着き、フィリップの導きで「ジュディ」の元にたどり着くわけです。25年前にジュディを探して失踪した3人が、情報を繋いで、ここまで到達しました。

しかし、そこで見つけたのは17歳のローラでした。
「ジュディを見つけることになる」とは一体何だったのでしょうか。

旧シリーズ第5章のボビーの話によると、ローラはこう言っていたようです。
「世の中を良くしようと思う度、体の中の怪物が自分を地獄へ引き戻す。真っ暗な悪夢の奥深くに連れ込まれ、その度に光が遠のく」
言葉通りに受け取るなら、ローラの中に善良な光と怪物の闇が混在していたと考えられます。
それもそのはずです。父親は少年期にボブに憑依されており、母親は15歳くらいの時に虫カエルに憑依されていて、そんな両親の闇に対抗すべく消防士が黄金の光の玉をローラに授けていた、なんとも奇妙で複雑な家庭です。

映画版の話になりますが、ボブはローラに憑依したくて、彼女が12歳の頃から虐待を繰り返していました。
ローラはボブから逃れるため、そしてボブによる虐待の連鎖を止めるために、フクロウの指輪をはめてボブに殺されました。
ボブはローラのガルモンボジーア(痛みと悲しみ)を腕に渡し、腕はそれを食べました。すると、唐突に猿が現れて「ジュディ」とつぶやいた後、ローラの死体が映ります。
猿が何なのか分かりませんが、流れ的にローラのガルモンボジーアおよび死が「ジュディ」と関連していたとも思えるシーンです。

おそらく、過去に戻ってボブによるローラ殺害を回避することが「ジュディ」を見つける手段だったのだろうと思います。

クーパーがゴードンに「2羽の鳥を1石で殺すつもりだ」と言っていたのは、ローラが死なない世界でボブとジュディを仕留めるって意味だったのかな。
映画版でも、ローラの夢に出てきたクーパーが「指輪を受け取るな、ローラ」と言っていましたので、クーパーはボブのローラ殺害を防ぎたかったようです。
この辺の話は私の推測です。そもそもジュディが何なのか分からないいので、まとめられませんでした😅
(謎の裏ボスの存在をあれやこれやと考察するのも楽しいですね)

ボブの撃破は過程に過ぎなかった

旧シリーズのラスボス的存在だったボブが、新たな隠し裏ボス「ジュディ」の出現により格下げされた感。
でも、ボブとの決着が見れたのは嬉しかったです。

ボブを撃破するまでのお膳立ては、消防士とブリッグス少佐が行っていました。

少佐はクーパーや保安官たち、そしてFBIに対しても多くの情報を残しました。おそらく消防士が指示していたんじゃないかと思う。
イギリス在住のフレディに緑の手袋を授けて「ツイン・ピークスに行け。そこでお前は運命を見い出す」と指示したのも消防士。
少佐が残したメモの場所に来たアンディ、消防士は彼を家に招き入れて、映像を見せながらこれから起こる出来事を伝えました。
少佐が残した座標を追ってやってきたミスターCを、保安官事務所に転送したのも消防士。
事前に少佐から全て聞いていたクーパーも保安官事務所に駆けつけ、フレディを応援。
フレディは消防士の言葉を理解して、手袋パンチでボブを撃破しました。

脈絡もなく唐突に登場したフレディがボブを撃破して、我らがデイル・クーパーは応援してるだけっていう展開。初めて見た時は少しがっかりしました。
でも、ボブの撃破はクーパーがタイムスリップして過去を変えるための過程にすぎなかったのです。
問題はここからなんですよね。

「一石二鳥」は何だったのか?

第1章で、消防士はクーパーに4つのヒントを与えました。
「この音を聞け(ギリギリと軋むような音)。今それがいるのは我々の家の中だ」「430」「リチャードとリンダ」「一石二鳥」
最後に一言「君は遠くに離れている」

この音を聞け(ギリギリと軋むような音)。今それがいるのは我々の家の中だ

クーパーが過去にタイムスリップして、山小屋に向かうローラを引き止めて、一緒に紫の海の領域のポータルを目指して歩いていた時、この音が鳴ってローラが消えました。
「今それがいるのは我々の家の中」と言っていたので、ローラは消防士の家に転送されたのだろうと思います。その後、別の地域に転送され、別人(キャリー・ペイジ)として新しい人生を送ったと思います。
消防士がアンディに見せた映像の中に、キャリー・ペイジの家のそばの6番電柱がカラーで映りました。6番電柱を使ってローラを転送し、別の人生を与えたという暗示だったのではないかと思います。

その後、クーパーは赤い部屋に戻り、25年後のローラが悲鳴を上げて赤い部屋から吸い出される光景を見ています。
過去を変えたことで、ローラが死ぬ世界と、ローラが死なない世界の2つに分岐しました。ローラが殺されなかったのなら、赤い部屋には来なかったことになりますので、25年後のローラは赤い部屋から吸い出されたのかなぁと思いました。
リーランドが「ローラを捜せ」と言います。ローラが死なない世界だと、ローラは失踪したことになっているみたいです。

430、リチャードとリンダ

ボブ撃破後、ミスターCを赤い部屋に戻したクーパー。第2章で腕が「お前のドッペルゲンガーが戻ったら、お前は出ていける」と言っていたとおり、クーパーはやっと赤い部屋を出られるようになりました。

ダイアンと一緒に走行距離430マイルを越えて別の世界(ローラが死なない時間軸)へ行き、クーパーはリチャード、ダイアンはリンダになりました。
ここまでは順調なんですが、リチャードになった途端にクーパーの様子がおかしくなります。
これまでのクーパーは消防士のヒントに気づくたびに「これだ!」みたいなリアクションを取っていたんです。「走行距離430マイル!ピッタリだ!」みたいな感じで。
ところが、リチャードとリンダにはピンときていない、全く分かっていない様子なんです。忘れてしまったのでは?
その後、銃をフライヤーに突っ込んだり、おかしな行動をとっています。

一石二鳥(第18章ラスト)

結論から書くと、一石二鳥は回収しないまま終わります。

リチャードになった後、ジュディのコーヒーショップに行きます。きっとここのオーナーが「ジュディ」なんでしょう。意味深な白い馬も飾ってあるし。いよいよジュディを発見できる……と思いきや、リチャードは「ジュディ」に関する聞き込みは一切せず、欠勤中のウェイトレスの住所を聞きました。
ジュディを見つけるんじゃなかったのか…!!?

で、リチャードはキャリー・ペイジとして生きているローラを見つけます。キャリーはローラの記憶を覚えていませんでしたが、唯一「セーラ」の名前に動揺します。
リチャードは「ツインピークスの家に君を連れていくことが重要なんだ」と言って、キャリーを連れ出します。
おそらくセーラに会わせればキャリーの記憶が戻ると考えたのかもしれませんが、それ以前にクーパーはローラを家に帰すことにやたらとこだわっている節があるんです。

しかし、かつてのパーマー家はアリス・トレモンドという別の住民が暮らしていました。前の所有者はチャルフォントで、その前の所有者は知らないし、セーラ・パーマーは知らないと言われます。

チャルフォントは、テレサ・バンクス事件でデズモンド捜査官が最後に調べていたトレーラー・ハウスの住民と同じ名前です。後にクーパーが調査に行ったら、トレーラーごと消えていました(映画版)
トレモンドは、ローラの食料配達ボランティアを引き継いだドナが、食料を届けた先がトレモンド夫人でした。ドナにハロルド・スミスを紹介したりしました。後にドナがクーパーとともに再訪した際は、別人に変わっていました(旧シリーズ)
この25年前の出来事、さすがにリチャード(クーパー)は覚えていませんよねぇ。直接会ったわけじゃないし。だから彼がトレモンド・チャルフォントに無反応なのは仕方ないと思いました。
また後日訪れたら、別人が住んでいるかもしれません。それくらいトレモンド・チャルフォントは神出鬼没です。

リチャードは不安げに「今年は何年だ?」と言います。すると、キャリーは昔のセーラの声「ローラ!」が聞こえて(幻聴っぽい)、絶叫。慌てて振り返るリチャード。パーマー家の電気がショートして暗転。
これはダギー・ジョーンズがテレビドラマで「ゴードン・コール」の名を聞いて記憶を思い出しかけて、コンセントにフォークを差して電気をショートさせた時と似ています。
キャリーも記憶を思い出したようですが、そのショックはリチャードの想像をはるかに超えるほど大きいものでした。

私の解釈は、リチャードは勘違いをして失敗したんじゃないかと。
第2章の赤い部屋でクーパーが「私はいつ出ていける?」と聞いた時、ローラが何かを耳打ちするのですが、その言葉は「私が家に行ったら、あなたは出ていける」だったんじゃないでしょうか?
「家」っていうのは消防士の家のことで、それは過去を変えた直後に達成されていたし、その後にクーパーも赤い部屋を出ていけたのだけど、クーパーは勘違いしてパーマー家のことだと思ったのでは?だから彼女をパーマー家に連れていくことにこだわっていたのでは?

家については、第4章でこんな会話がありました。
ゴードン「君をホーム(FBI本部)に連れて帰り、話を聞けるように手配する」
ミスターC「ホーム(家)を離れてはいないぞ、ゴードン」
ミスターCにとっての「家」は赤い部屋の外の世界のことだったりして、人それぞれ「家」の捉え方が違っているという話。

本当の意味で家に帰れたのは、ダギー・ジョーンズだけでした。
ダギーだけでもハッピーエンドでよかったですよ…。

通り沿いに住んでいた少女の物語

オードリーが夫チャーリーと「ビリーを捜しに行く・行かない」で言い争うエピソードが複数回あります。
オードリーが急に「自分が他の場所にいて、他の人間になった気分。自分が自分じゃないみたい」と言い出します。夫チャーリーは「実存主義の講義みたいだ」と言います。そして夫が「君の物語を終わらせるぞ」と言うと、オードリーは「物語って何よ。通り沿いに住んでいた少女の物語のこと?と泣き始めて「助けて。ここはゴーストウッドみたい」と言います。
結局オードリーはビリーを捜しに行くのですが、突然電気音とともに夢から覚めます。その後に流れるBGMが逆再生になっていますので、もしかしたらオードリーはブラックロッジと繋がっているのかもしれません。ミスターCの仕業で。ダイアンみたいに。

最終話で進化した腕が「通り沿いに住んでいた少女の物語のことなのか?」と、オードリーと同じセリフを言います。それでハッとしたのですが、オードリーの話はクーパーにも少し当てはまるかもしれないと思いました。
最終的にクーパーは別の世界に渡ってリチャードになりました。他の場所で他の人間になり、アイデンティティを失いつつあります。消防士のヒントを忘れているし、今年が何年かも分かっていません。
かつて通り沿いに住んでいた少女ローラを家に帰すことだけに集中し、他はどうでもいいような様子です。そこにいるのは少女ローラではなく、キャリー・ペイジという大人の女性です。しかし、キャリーの人生には無関心で、家の死体も無視だし移動中の車内も全く会話がありませんでした。
まるで、通り沿いに住んでいた少女の物語を終わらせたくないみたい。少女が帰る家はもう無いのに。そう考えたら、すごい悲しい……。

残った謎

  • ローラの日記があと1ページ見つかっていない
  • 少佐の胃にダギーの結婚指輪があった理由
  • 偽フィリップの謎
  • 一石二鳥が未回収
  • キャリー・ペイジの家の死体
  • フィリップよ、ジュディについて話してくれ
  • ブルーパイン山の月の下のアレはエクスペリメントってことでいいのか?
  • ジャンピングマンの謎
  • 最後のパーマー家、セーラはどうした?どこへ行った?トレモンド夫人が隠したのか?何で?
  • デズモンド捜査官は行方不明のまま

以上です。あくまでも私の推測ですので、ご了承ください。

自己紹介

あおはさきの写真

あおは さき

ストーリー・世界観を楽しむことに重きを置くゆるゲーマー。RPGが大好物。
YouTubeにプレイ動画も投稿中。
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