⚠この記事はドラマ版およびゲーム版『Fallout』シリーズのネタバレ全開です！ご注意ください！
ドラマ版の概要
2077年に発生した核戦争から219年後。2296年のロサンゼルスを舞台に、過酷なウェイストランドで生きる主人公3人を主軸に「持てる者、持たざる者」を描いた物語。
原作は大人気ゲーム『Fallout』シリーズ……って、この説明は不要でしょう。この記事を読む方はゲームを知っている人ばかりだと思うから。
原作ゲームの世界が忠実に再現された実写ドラマです。クオリティが高いと思いました。
ゲームを知っている人にはたまらないのですが、知らない人からしたら、腹を刺された人がスティムパックで回復したりといったゲーム的な演出に違和感を感じてしまうかもしれません😅
あと結構グロいです。
Pip-boyの効果音が懐かしい。ビジュアル面は『Fallout4』基準になっていました。
西海岸の歴史はどうなったのか【超絶ネタバレ注意】
私は『Fallout3』『Fallout: New Vegas』（以下：ニューベガス）『Fallout4』プレイ済みです。
その中で『ニューベガス』が一番長く遊んだタイトルです。
『ニューベガス』といった旧作の舞台はドラマ版と同じく西海岸でした。
ですから、西海岸のその後の歴史がドラマ版で描かれるんじゃないかと思っていたのですが、曖昧になっていました。
西海岸の最大勢力NCR（新カリフォルニア共和国）がどうなったのか真っ先に気になるところなんですけど…。
これならなんで西海岸を舞台にしたんだろう？って思ったら、最後の最後でモハビが出てくるのはやられました。
NCR
■『ニューベガス』でのNCRの歴史おさらい
2271年：モハビのデザート・レンジャーとレンジャー統一条約を結ぶ
2274年：フーバーダムの発電施設を復旧。Mr.ハウスとニューベガス条約を結ぶ
2276年：ヘリオス1制圧。BOSに勝利する
2277年：運び屋が築いた補給線（ディバイド）でリージョンと戦闘。戦前の兵器が起爆しディバイド崩壊
2277年：第一次フーバーダム戦争。NCR勝利、リージョン撤退
2278年：ビタースプリングスにてグレート・カーンズ虐殺事件発生
2281年：『ニューベガス』本編が開始
2282年頃：第二次フーバーダム戦争終結（勝者はプレイヤーの選択により分岐）
■ドラマ版
2277年：シェイディ・サンズ崩壊
2296年：ドラマ本編開始。シェイディ・サンズのNCR残党全滅
NCRベテランレンジャーの装備がちょこっと出てきて嬉しかったけど哀しかったです。いつ見てもめっっちゃかっこいい。
 |
| 『Fallout: New Vegas』より |
ドラマ版では2277年に首都シェイディ・サンズが崩壊したようですが、『ニューベガス』の歴史ではモハビで戦争中でした。同年に第一次フーバーダム戦争が勃発しています。
首都崩壊は後付け設定ですので、当然ながら『ニューベガス』作中にそんな話は一切出てきません。
また、ハンクによって核爆弾が投下された日付だけ黒板に記載がなく、2277年なのか2280年代に起きたことなのか不明です。
この後付け設定が原因で、一部のユーザーから「『ニューベガス』は丸ごと非正史になったのではないか」と騒がれたようです。
私は最初深く考えていなかったのですが、言われてみればたしかに大きな矛盾だなぁと思い直しました。
『ニューベガス』の4年前に首都が陥落していたのなら、モハビで長期的な戦争なんかできるわけないし、NCRは政治的な理由でフーバーダムから手を引けないって話も変になるし（およびレンジャー総指揮官チーフ・ハンロンの苦悩も）、Mr.ハウスの対NCR戦略もおかしな話になってくるし、ユリシーズの話もおかしくなってくるし、ストーリー全体に影響するわけで。
なんで西海岸を舞台にしたんですかね……？まだ登場していない地域でもよかったのでは？
ともかく爆弾によって首都は巨大クレーターとなり、生存者はVault 4で生活していたようです。
最終話では、シェイディ・サンズのNCR残党はBOSに制圧されて全滅しました。
他のNCR領の地域がどうなっているのかは不明。
BOS
よく分からなかったのですが、西海岸のBOS本部ですよね？なんだかエルダーにエリヤの面影（過激派ハイテクレイダー）を感じてしまったんですが、これが西海岸BOSなのでしょうか？
私は東海岸BOSしか知らないもので…。
『ニューベガス』に出てきたBOSは、ヘリオス１に隠された兵器（アルキメデス）の調査にやって来た別部隊でした。その部隊を率いていたのが過激派のエリヤで、評議会から半ば追い出される形でモハビに派遣されました。だから西海岸BOSの中でもエリヤみたいな過激なハイテクレイダーは一部の部隊だけなのかなと思っていたんですが、よく分からない。
その他
マスターズアーミーというかミュータントは一切出てこなかったです。
エンクレイヴはまーーーだ出てきて笑ってしまった。エンクレイヴ壊滅して何年経ってますっけ？
ドッグミートは出てきました。
Vault-Tecと企業
最終戦争で最初に核を撃ったのは中国という設定が曖昧になっており、Vault-Tecが引きこしたような描き方になっていました。
しかも、Vault-Tec会議にロブコ創設者Mr.ハウス、レプコンなどの企業が参加していたのは驚きです。私はここが一番面白かったかもしれない。
あの会議はいつなんですかね？
いやしかし、Mr.ハウスが最終戦争の加担者側に立っていたとは……。後付け設定とはいえイメージ変わりますよ。だってマッチポンプだったんですよ。ニューベガスの核攻撃を防いだのだって全部。事前に知ってたってことでしょ。
知ってたのにプラチナチップ間に合わなかったってことでしょ？もう笑ってしまうよ……。
『ニューベガス』の印象がかなり変わりますね。
Big MTも出席していましたが、誰？と思って調べたらシンクレアのようです。えぇ!?
シンクレアは『ニューベガス』のDLC『Dead Money』に出てくるカジノ「シエラ・マドレ」を作った大富豪です。彼はBig MTの顧客のひとりで、シエラ・マドレの防衛設備はBig MTで開発された技術でした。
しかし、ドラマ版ではBig MTの代表になっているようです!?ここも『ニューベガス』の話と若干違ってきます。
ちなみに、Big MTは『ニューベガス』のDLC『Old World Blues』の舞台でした。
感想まとめ
それにしてもNCRはもっとマシな終わり方はなかったのかなぁ……と思います。私は未プレイなのですが、シェイディ・サンズって初代Falloutで主人公が最初に訪れる町だったらしいです。そんな歴史ある都市なのに、歴代主人公が築いてきた道筋でもあるのに、ポッカリ巨大クレーターになったところだけ見せて終わりかい。
核攻撃で吹き飛んで、復興したのにまた核攻撃で吹き飛んで、その繰り返し。ウェイストランドはこの先ずっと廃墟だらけですか？復興した未来は描きたくない？
「人は過ちを繰り返す」がFalloutの根幹だし、核兵器の扱いが軽くてブラックジョーク的な作品ではありますが、不毛な繰り返しにしんどくなってきたので、私はドラマ・ゲーム含めてFalloutシリーズから脱落すると思います。
『ニューベガス』に登場した旧世界の旗を背負った運び屋ユリシーズのメッセージを思い出します。
「戦争が変わらないなら、我々人が変わらなねばならん。自らが従うものだけが全てではないと知っておくことだ」
 |
| 『Fallout: New Vegas』より |
しかし、最終話のラストで一瞬だけニューベガスが映ったのがねぇ～～～～～。
『ニューベガス』プレイ済みの人なら絶対気になるやつですよ…！
エンディングでは、ラッキー38やザ・トップス周辺は瓦礫まみれになっており、墜落したNCRベルチバードがありました。
ストリップ地区、そしてフリーサイドの扉は崩壊しており、セキュリトロンが転がっていました。
シーズン2を見るつもりはなかったのですが、ニューベガスがどうなったのか知りたいので、1話は見ようかなと思い直しました。あっさり前言撤回。
久々に『ニューベガス』がプレイしたくなって起動してみたものの、ゲームが立ち上がってくれませんでした。これだからFNVは😅
仕方ないので、自分のプレイ動画を見直して我慢します。
私は過去に『ニューベガス』のプレイ動画を投稿してましたので、よろしければどうぞ。
▼再生リスト：Fallout New Vegas 字幕プレイ【完結】
0 件のコメント:
コメントを投稿