【Rusty Lake】Cube Escape: Seasonsの考察 【ネタバレ】

2022/07/06 0

Others Rusty Lake シリーズ


このゲーム面白すぎるからネタバレありで考察したい!考察シリーズ第6弾!
今回は、1作目の『Cube Escape: Seasons』について。

【⚠ネタバレ注意】
この記事は『Cube Escapes』『Rusty Lake』シリーズと派生作品のネタバレ全開です!未プレイの方は読まないでください!プレイ後に読んでいただければと思います。
ネタバレなしで作品を紹介する記事もありますので、よろしければご覧ください。

一番難解なストーリー

リリース順では2番目の作品らしいのですが、公式より「Seasonsからプレイしてください」と案内されているので、当ブログでは1作目としています。

1作目が一番難しいストーリーなので、考察を後回しにしていました😅
初見プレイでは、女性が過去を変えて生存したというストーリー、いわゆるタイムリープ物だと考えます。しかし、後の作品では女性は死亡したとして話が進んでいきます。『Seasons』のラストでは生きてたのに!?整合性どうなってんの!?と混乱してくるんですね。そこが難しい。
まだ明かされていない謎も多いため、私の憶測まみれの考察になってしまいますが、ご了承ください。

時系列は?

この作品は回想形式ですが、主人公の現在の様子は一切明かされていません。いつ、どこで、誰と、どんな状況で回想しているのか分かりません。そこが話をややこしくしてるポイントだと思います。

おそらく、9作目『The Cave』で白キューブハウスに入ったローラの堕落した魂が、昔の記憶を巡っているんじゃないかと予想。

登場人物について

女性/ローラ・ヴァンダーブーム

金髪の女性。シリーズの重要人物で多数の作品に登場。最初は名前さえ伏せられていたので「女性」と呼ばれていた。作品を重ねるごとに徐々に謎が明かされていった。
『Rusty Lake: Roots』のラストで出生の秘密が判明。
『Cube Escape: The Cave』で名前が判明。
『Cube Escape: Paradox』で誕生日が判明。

1935年春生まれ。ローラを語る上で切っても切り離せない存在なのが、錬金術師ウィリアム・ヴァンダーブーム。
1859年、ウィリアムは自分が作った不老不死の薬を飲んで死亡し、堕落した魂になる。一緒に薬を飲んだ弟オルダスは生存し、ミスター・クロウになる。ミスター・クロウなどが手助けして、1935年ウィリアムの魂はローラに生まれ変わった。

生まれ変わる過程は『Samsara Room』で描かれており、ラストで誕生した赤ちゃんがローラ。
ウィリアムの転生を手助けしたローズ・ヴァンダーブームに育てられる。『Samsara Room』のシークレットエンドで、ローズと一緒にいる子供ローラの姿が見られる。

1971年秋、謎の死を遂げる。享年36歳。ミスター・クロウによって遺体から黒キューブを抽出された際、遺体が堕落した魂に変わってしまう(『The Mill』より)
その堕落した魂が今作の主人公です。

ハーヴィー

年齢不詳の謎のオウム。ほぼ全作品に登場し、色んな所に出没する。いつからかローラのペットになって鳥かごの生活を送っている。
4作目『Harvey's Box』では主人公。
作品によって名前の翻訳が微妙に異なり、ハーヴィだったりハーヴェイだったりする。

7作目『Birthday』のシークレットで明かされたが、昔は半人半獣でラスティレイクホテルで働いていた。ホテルで起きた騒動以降、鳥の姿をしている。
ハーヴィーが産む黒い卵は不老不死の薬の材料になる。

1964年春


「私が憶えていること…」という語りから始まり、4つのキューブが浮かんでいます。語り手は堕落した魂で、かつてローラという人間だった頃の記憶を思い起こしてるのだと思います。
まず最初に1964年春のキューブから回想します。


ローラが住んでいた家です。窓から綺麗に咲く桜が見えます。


ローラは既に精神病の治療を受けていたようで、抗うつ薬(PROZAC)の処方箋があります。
後にボブ(ローラの元恋人)が入院するメンタルヘルス施設でも毎日PROZACが処方されています(『The White Door』より)
調べたところ、PROZACが発売されたのは1988年だそうです。なんで発売前の薬が処方されてるんでしょうね……。

ラスティレイクのチラシ「メンタルヘルスと釣り」も貼られています。チラシの裏側は10作目『Paradox』で読めますが、こう記載されていました。
あなたの前世の魂との調和を保つお手伝いをします。当社のメンタルヘルスを受ければ、生まれ変わったように感じることをお約束します。(Cube Escape: Paradoxより)
1作目の何気ないチラシの意味が10作目で明かされるとかすごいですね。
今こうして堕落した魂が前世の記憶を思い返しているのは、記憶を書き換えて前世の黒キューブ(悪い記憶)を浄化するためです。そうすれば堕落した魂は餓鬼道から解き放たれて、生まれ変われるのだと思います。浄化した後はどうなるのかはまだ描かれていないので、実際は分かりませんが。今後の作品で明かされるのを待ちましょう!


電話を取ると「あなたは触れたもの全てを変えてしまう」という謎の声が聞こえる。
『The Mill』と同じ声なので、通話相手はミスター・クロウ。クロウ先生も記憶に介入しているようです。あなたは記憶を変えられるのだから、触れるものには気をつけてね!といった助言とも警告ともとれます。


ハーヴィーに触れると鳥の鳴き声を上げます。エサをあげると黒い卵を産むので、ゆで卵にして食べようとしたら、黒い蛾と黒キューブが飛び出します。1つ目の黒キューブを発見。
黒い卵といえば、ウィリアムが不老不死の薬を作る時に使いました。重要アイテムです。しかし、ローラにとっては前世の意識を呼び起こす忌まわしいアイテムだったのかもしれません。幻覚のように前世の記憶がチラつき、ローラの精神状態は不安定になっていったのだと思います。

1971年夏


次は7年後、ローラが亡くなる数カ月前の記憶です。

この7年の間にローラはボブと別れて、ラスティレイクへ静養旅行に行きました。旅行のきっかけは、新聞のクロスワードパズルコンテストでラスティレイク無料旅行券を貰ったからです。別に「実家に帰って休もう」と思ったわけではありません。
しかし、静養どころではありませんでした。寂れた小屋で釣りをしていたら、湖を彷徨う堕落した魂に襲われてしまいまず。間一髪で難を逃れたものの、ローラの精神状態は悪化してしまいました(『The Lake』より)


話を戻します。旅行以降、堕落した魂に襲われる幻覚を見るようになってしまったようです。
電話の声は「血に染まるだろう」
ハーヴィーは誰かの低いうめき声を真似します。


オーブンでエビを焼くとラスティレイクの風景が広がります。ローラは生まれた時と同じように湖の中に佇んでいます。やがてローラは黒い影になって消えていき、黒キューブが残ります。2つ目の黒キューブ入手。
この黒キューブには、2つの記憶が関係していると思います。1つは湖で堕落した魂に襲われた時のトラウマ。もう1つは前世に関すること。ウィリアムは転生の儀式のために次々と身内を犠牲にしました。何人もの犠牲の上でローラが生まれたのです。出生にまつわる暗い記憶がローラの魂に残っていたのかもしれません。
これらの暗い記憶が原因で、ローラの精神状態はどんどん悪くなってしまったようです。

1971年秋


部屋が血だらけです。メモによると、ローラは自分自身を恐れていたようです。
ハーヴィーは女性の叫び声を真似します。
電話でこう言われます。
過去は決してなくならない。過ぎ去りしものでもない
これは青キューブのことを言っています。「青キューブを使って記憶を巻き戻せ」と助言しているのだと思います。
ローラの死の謎はまだ明かされていませんが、おそらく自ら命を絶ったのだと思います。


チェストから血の付いたナイフを取り、ハーヴィーを刺します。
(たぶんハーヴィーは死んでいないんじゃないかな。不老不死と予想してます)


テレビ買ったんですね。電源を入れたら砂嵐。適当にチャンネルをいじくると、突然ラスティレイクの映像が流れます。次はハーヴィーの卵、次は部屋にある置き時計、次は自分の死亡事件を報道するニュース。このニュース番組は『The White Door』でも流れていて、元恋人ボブが見ていました。


再びチャンネルをいじると、血だらけの壁紙、赤い森林(地獄道)、ニュース「他殺か、自殺か」、堕落した魂、そして黒キューブが現れます。3つ目の黒キューブ入手。


ポタポタと血が滴り落ちてきて、天井を見上げると……。巨大化したローラの瞳がこちらをじっと見ていました。突然のホラー要素。

1981年冬

ローラの死後どうなったのかは『Case 23』『The Mill』『The Cave』で描かれています。1972年頃、ミスター・クロウがローラの遺体から黒キューブを抽出。その際、遺体が堕落した魂に変化し、暴れ回ってハーヴィーを殺そうとします。ミスター・クロウの説得により、ハーヴィ殺害を思いとどまります。その後、堕落した魂は湖底の白キューブハウスの中で機械に繋がれました。それから約9年後になります。



部屋の壁紙、白キューブハウスの壁と全く同じです。堕落した魂は白キューブハウスの中で回想しているのだろうか?


「過去を変える」というメモと、キューブの使い方や過去を変える装置の起動方法の文書が貼られています。一体どうやってキューブの研究を?どうやって過去を変える装置を組み立てた?9年の間に何があったのでしょうか!?


置き時計から青キューブを取り出します。ここで操作キャラの姿が鏡に映るので、主人公は堕落した魂だったと分かります。

記憶をめぐる


青キューブを使って記憶を巻き戻ります。過去を変える装置を起動するには、過去からの物質を集める必要があります。
1964年に戻ってハーヴィーを外に逃がします。金庫を開けて赤い種を回収し、植木鉢に埋めます。
1971年夏に戻って置き時計を開けてレンチを取り出します。水道管を緩めて水漏れを発生させます。
1971年秋に戻ってろうそくに火をつけます。


再び1981年冬に移動。ハーヴィーの歌を流すと、ハーヴィーが戻ってきて花をくれます。冬なのに花咲いてたの?それともハーヴィーも春から飛んできたのかな?
植木鉢から育ったサボテンが赤い実をつけています。サボテンの実を回収。
水漏れの床にキノコが育っています。キノコを回収。
溶けたろうそくからPROZACが出てきます。薬を回収。
これらの物質をミキサーにかけて機械に投入し、スイッチオン!


1964年に戻り、電話から機械を作動させて、鏡に映る自分を浄化。これまでの黒キューブは全て白に変わり、堕落した魂は消えてエンディング。


1981年冬、ここは湖底の白キューブハウスでしょうか。湖底はすっかり浄化されて白キューブが浮かんでいます。その中でローラが微笑んでいます。

本当に過去を変えて生存した未来なのか、記憶の中の出来事だったのかは分かりません。
『Cube Escape』『Rusty Lake』が終盤に入ったら、『Seasons』のラストの謎が明かされそうだなと思います。


  Rusty Lake 考察記事【ネタバレあり】

自己紹介

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あおは さき

ストーリー・世界観を楽しむことに重きを置くゆるゲーマー。RPGが大好物。
YouTubeにプレイ動画も投稿中。
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