このゲーム面白すぎるからネタバレありで考察したい!考察シリーズ第3弾!
今回は9作目の『Cube Escape: Theatre』について。
【⚠ネタバレ注意】
この記事は『Cube Escapes』『Rusty Lake』シリーズと派生作品のネタバレ全開です!未プレイの方は読まないでください!プレイ後に読んでいただければと思います。
ネタバレなしで作品を紹介する記事もありますので、よろしければご覧ください。
私の憶測を含めた考察ですのでご了承ください。
『Theatre』はいつ起きた話か?
時系列は『The
Cave』で金キューブを生成し、エレベーターに乗った後だと思います。
金キューブ生成の影響でデールは堕落した魂に侵食されかけています。
主な登場人物について
デール・ヴァンダーミーア
今作の主人公。刑事。41歳。
ミスター・アウルに連れられてラスティレイクの奥底に入り、エレベーターに乗った。
ロバート・ヒル
ニックネームはボブ。今回は過去の記憶に登場。
ニュース番組で元恋人ローラの死を知り、ラスティレイクシアターのバーで飲んだくれている。
『The White Door』ではボブ視点で語られている。
ミスター・クロウ
ラスティレイクシアターのバーテンダーとしてデールとボブの記憶に登場する老人。
正体は不老不死の薬を飲んで半人半カラスになった錬金術師。
ミスター・アウル
湖の守護者的存在。人前に出る時は人間の姿、それ以外では半人半フクロウの姿をしている場合が多い。デールを後継者にすべく、ラスティレイクの秘密を舞台にして見せる。
湖の女性
ラスティレイクシアターの歌手。
ボブの行きつけのカフェにも彼女のポスターが貼られていた(The White Doorより)
『Rusty Lake: Hotel』に登場したミズ・フェザントと同じ衣装を着ている。
ミズ・フェザントはエリザベス・エイランダー(ミスター・アウルの妹)に関連があるといわれている。おそらく湖の女性もエイランダー家の関係者。
『Cube Escape: Theatre』について
1972年、デールは湖が記憶を変えていると感じつつ、キューブの導きのままにエレベーターに乗る。
エレベーターが止まり、目の前に黒いキューブが現れる。
それは1年前に行った劇場での記憶だった。
1971年ラスティレイクシアターの記憶
デールが劇場に行ったのはボブに話を聞くためでしょうか。逮捕前に最低でも1回は会っていたようですね。
1人バーカウンターに座るボブ。いかにも話しかけるなオーラを放っています。
今回のミスター・クロウはバーテンダー。クロウ先生は攻略ヒントを教える役回りが多い。さっそく「彼に飲み物を作ってください」と言われるので、カクテルを作ってボブに飲ませよう。
スクリュードライバーを作って飲ませると、ドライバーを吐き出します。
ハーベイ・ウォールバンガーを飲ませると、カウンターに頭を打ちつける。やられ放題なボブが一言「何があったのか憶えていない」
彼は自暴自棄になってボロボロみたいです。『The White
Door』のボブ視点では、自分のことを「抜け殻」と言っていました。
舞台の幕が開き、ミスター・アウルが挨拶を行います。人前に出る時は人間の姿をしているらしい。
本日の舞台は過去・現在・未来がテーマだと説明されますが、これは六道輪廻のことです。仏教の輪廻転生が由来です。
ラスティレイクの世界における六道について、舞台を通してデールに学んでほしいんですね。ミスター・アウルはデールを後継者にしたいと考えているようです。
舞台の向かい側の壁にかかった写真が六道を表しています。舞台の演目になっています。
左から→
天道:?『演目;水車小屋』
人間道:ローラ『季節の追憶』
修羅道:ミスター・クロウ『ミスター・クロウによる間奏曲』
畜生道:魚『魚とオウム』
地獄道:森林『シンボル』
餓鬼道:堕落した魂『湖の女性』
(参考元:Rusty Lake Wiki)
第一の演目『湖の女性』
歌い出して間もなく、首から血を流して倒れ込み、背後に潜んでいた黒いドレスの女性がマイクを握ります。そして「私の前世に関係する物でバランスをとってください」と言います。
彼女は生前に辛い経験をして、堕落した魂になったのでしょう。前世の物質とはカルマのことではないかと思います。カルマの均衡をとることで餓鬼道から抜け出して生まれ変わるのではないでしょうか。
物質のバランスをとると、彼女は口から光を放ち、ピンクの花を咲かせます。
第二の演目『シンボル』
パズルを解くと赤い森林になります。これが地獄道のようです。
赤い森林はどこにあるのかというと、『The
Cave』に出てくる図によるとラスティレイクの底です。
第三の演目『魚とオウム』
湖の女性が咲かせた花を植えて水を与えると種を出します。種をオウム(ハーヴィー)に与えると黒い卵を産みます。黒い卵を割ると芋虫が出てきます。魚に芋虫を与えると、魚はふんわりと宙に浮かび泳ぎ出します。
湖の女性の堕落した魂が餓鬼道から抜け出し、繰り返し生まれ変わりながら畜生道にいったのではないでしょうか。
『Samsara Room』の転生を彷彿とさせます。
第四の演目『ミスター・クロウによる間奏曲』
ミスター・クロウはいつも「やるべきことは分かっていますね」とか言ってデールに何かやらせようとする。今回はランプを追うだけの簡単なお仕事だけど、『Paradox』ではナイフ渡してきたし……。なんか物騒なんだよなぁ。ミスター・クロウが何を考えているのか分かりません。
不老不死の薬を飲んだミスター・クロウは修羅道にいきました。時々人間の姿に変わるのは、人間道と修羅道を行き来しているかららしい(『The
Cave』の図によると)
第五の演目『季節の追憶』
人間道に転生したローラの物語。とはいえ、シリーズ1作目の時点で既に死亡しているローラは、昔の写真しか残っていません。
いや、そうでした。生前のローラを知る人物がここにいました!ローラが生きた証はボブの記憶の中にあるはずです。
まだ飲み足りない様子のボブ、ジャケットのポケットからローラの写真が飛びて出ています。こっそり抜き取ってみるとメッセージが書いてありました。
あなたも知っての通り、しばらく体調がすぐれないの。前に話していた湖に滞在するつもり。私達、うまくいかなくて残念です。もしかしたら来世でまた出会えるかもしれません。
今生の別れを綴った手紙ですね……。「湖に滞在する」というのは、1969年にラスティレイクの小屋に行った時のこと(The
Lakeより)
小屋で堕落した魂に襲われたローラは、精神状態がますます悪化してしまうのですが……。
悲しみに暮れるボブにブラッディマリーを作ってあげると、彼はピストルを取り出して自分のこめかみを撃ってしまう。
『The White
Door』のボブ視点では、バーテンダー(ミスター・クロウ)が悩みを解消する方法としてピストルを渡していました。
ボブにピストルを与えたのはミスター・クロウだったのです。なぜそんな物騒なことを?
こめかみの穴を覗き込むと、脳みその中に白キューブがいくつもあります。どれもローラに関する良い思い出です。デールはここぞとばかりに白キューブをほじくり出します。
最奥部に鍵のかかった扉があります。対処できない辛い記憶をここに封印しているのでしょう。デールは容赦なく開けますけどね。中に入っていたのは、ローラの死に直面した時の黒キューブ。こちらもほじくり出します。
ボブの記憶からローラの物語を完成させる。結末はデールも知っての通り。
キューブを抜き取られたボブはトイレに閉じこもり、堕落した魂に侵食されてしまう。
その後、ボブは逮捕されますが、堕落した魂となって警察署を逃亡。記憶喪失になってメンタルヘルス施設に入院します。ボブが記憶を取り戻すかどうかは『The
White Door』で描かれています。
第六の演目『水車小屋』
総括です。水車小屋の羽根が回り続けるように、生命は6つの世界を回り続け、転生を繰り返す様を表しています。
天道については「?」となっており、まだ詳しく明かされていません。おそらく永遠の命を得て輪廻から脱却することではないかと思います。
デールが天道にいき、ミスター・アウルの後継者になるのかもしれません。
最後の挨拶
6つの演目を終えて、ミスター・アウルがこう話します。
「君は自分自身の過去と未来について、そして何者に成り得るかを学んでいくのだ。探索の旅を続けなさい」
ミスター・アウルに促され、デールは再びエレベーターに乗る。堕落した魂と化したボブを残して、劇場を後にするのだった。
つづく……。
0 件のコメント:
コメントを投稿