このゲーム面白すぎるからネタバレありで考察したい!考察シリーズ第4弾!
今回は11作目の『Cube Escape: The Cave』について。
【⚠ネタバレ注意】
この記事は『Cube Escapes』『Rusty Lake』シリーズと派生作品のネタバレ全開です!未プレイの方は読まないでください!プレイ後に読んでいただければと思います。
ネタバレなしで作品を紹介する記事もありますので、よろしければご覧ください。
私の憶測を含めた考察ですのでご了承ください。
時系列のおさらい
『Case 23』&『The Mill』→『The
Cave』→『Paradox』→『Theatre』&『Birthday』の順だと思います。
主な登場人物について
ミスター・クロウ
今作の主人公。本名はオルダス・ヴァンダーブーム。昔は錬金術師、現在は水車小屋の管理人とかバーテンダーとか色々やっている。ミスター・アウルの協力者。
1859年に不老不死の薬を飲んで半人半カラスになる。
錬金術師の兄がいた。
ミスター・アウル
湖の支配者的存在。湖に捧げるためのキューブ集めに余念がない。半人半フクロウ。197年くらい生き続けている。
自分に残された時間は少ないと考え、デールを後継者しようと計画する。
デール・ヴァンダーミーア
ローラ殺人事件を担当する刑事。
捜査中に気を失い、ラスティレイクで目を覚ます。わけも分からずミスター・クロウに誘導されるまま小屋に入ったら、堕落した魂に襲われそうになり、エレベーターに飛び乗って難を逃れた。どこに向かうエレベーターなのかも知らずに……。
女性/ローラ・ヴァンダーブーム
不可解な死を遂げた金髪の女性。遺体は水車小屋に運ばれ、ミスター・クロウによってキューブを抽出される。黒キューブ抽出の際に堕落した魂と化してしまう。
今作で本名が判明。
『Cube Escape: The Cave』について
年代は出ませんが、1972年です。
ミスター・クロウが洞窟に向かうところから始まります。
オープニングには映っていませんが、洞窟の南側にヴァンダーブーム家の屋敷があります。『Rusty
Lake: Roots』の舞台ですね。屋敷の地下に錬金術の実験室があり、昔そこでオルダス(ミスター・クロウ)とその兄ウィリアムが不老不死の薬を生成しました。先に薬を飲んだウィリアムは死亡し、オルダスは生存して不老不死を得ました。
後にウィリアムの甥ジェームズが実験室を見つけ出し、伯父が作った不老不死の薬を再現。まず犬に毒見させてから薬を飲んだジェームズですが、彼は死亡してしまい、犬は不老不死を得ました。
洞窟パート
ミスター・クロウが洞窟にやってきたのは、やっぱりミスター・アウルを助けるためみたいです。
地べたに座っているダイバーがミスター・アウルです。湖に潜って動き回ったようで疲労困憊しています。
蜘蛛の巣を切って本を取り出します。表紙からしてエイランダー家の本でしょう。内容は攻略のヒントだったり、世界観や設定の説明だったります。
第一章:ヴァンダーブーム家
1ページ目は『Rusty Lake: Roots』のおさらいです。
不老不死の薬を生成した最後の錬金術師ウィリアム・ヴァンダーブーム。全裸のおっさんの正体です。
先述した通り、薬を飲んで死亡。不老不死を望んでいた男が、そう簡単に死を受け入れるはずもなく。ウィリアムは堕落した魂となってヴァンダーブーム家に留まり、身内を犠牲にして転生の儀式を実行しました。右のページにあるヴァンダーブーム家の家系図は、犠牲者リストでもあります。3世代75年にわたる犠牲の末、ウィリアムはローラとして生まれ変わりました。
(『Rusty Lake: Roots』をプレイするとより理解できます!)
本と合わせて壁画でも説明されています。
ウィリアムが不老不死の薬を調合し、飲んで死亡。転生の儀式を経て、ローラとして生まれ変わります。ローラは死亡し、堕落した魂となって黒キューブを残します。その黒キューブに不老不死の薬の記憶が残されているような描写です。
ウィリアムの次に薬を飲んだオルダスは生き延び、ミスター・クロウになります。1人は死に、1人は不老不死になりました。
壁画だとローラのキューブに前世の記憶が残っているような描写です。ローラ本人に自覚はなかったとしても、前世の記憶を持っていたらしい。あるいはカルマ。
第二章:刑事 デール・ヴァンダーミーア「旅人」
右のページは金キューブを生成する方法です。ウィリアムから不老不死の薬の記憶を引き継いだであろうローラ。その記憶に関するローラの白・黒・青キューブを集めて、機械にセットします。さらにローラ(堕落した魂)とデールを機械で繋ぎます。機械の中で、旅人デールが青キューブの巻き戻し効果を使いながら記憶をめぐり、金キューブを生成するという流れです。
壁画の説明で、デールが乗ったエレベーターの行先は湖底だったと判明します。湖底で降りたデールは、その足で白キューブハウスに向かったことが示されます(右端の豆腐が白キューブハウスです)
湖底には堕落した魂たちが彷徨っています。デールが無事に辿り着けるように、ミスター・アウルが堕落した魂たちを引き止めました。そのせいでミスター・アウルはヘトヘトになってしまったようです。
白キューブハウスの中に金キューブ生成マシンがあります。
事情が分かったところで、ミスター・アウルを助けましょう。
洞窟にいる犬は、ジェームズが作った不老不死の薬を飲んだ犬です。犬のう〇ちから薬の成分を取り出し、不老不死の薬を再現します。
(このわんこは半人半獣になれるのかな?)
ミスター・クロウが先に飲みます。一瞬カラスの姿になり、また人間に戻ります。
薬を飲み続けないとカラスの姿(修羅道)を維持できないのかな?と思ったのですが、そういうわけでもないみたい?ミスター・クロウのセリフだと必要に迫られて飲んだというよりは、ただ喉が渇いたから飲んだだけという感じ。
これまでのパターンで分かる通り、不老不死の薬を飲んだペアのうち1人は死に、1人は生存します。
ミスター・クロウは既に不老不死を獲得したので、それ以降は薬を飲んでも特に効果はないと推測。ミスター・アウルに飲ませる前に試飲しただけかな。
第三章:キューブ オルダス・ヴァンダーブーム「クロウ」
キューブについての説明です。壁画でも示される通り、ミスター・クロウはこれから湖底に潜ってキューブを集めなければなりません。
白キューブ:ポジティブな記憶。過去を再体験する時に使える。
黒キューブ:ネガティブな記憶。自分の堕落した魂と向き合わなければならない。
青キューブ:記憶を巻き戻せる。過去は決してなくならない。
金キューブ:過去もしくは記憶を変えられる?未来への鍵。
ミスター・アウル、心なしか顔がお疲れ気味。
彼は確実に老化しているので、不老不死ではないと思います(もし不老不死なら、青年の姿のままで老化が止まるはずですよね)
つまり、ミスター・アウルが経験した犠牲の儀式では長寿を得られるけど不老不死にはなれない。
永遠の命を得る方法、それがミスター・アウルの最終目的ではないかと思います。そのために金キューブが必要なんですね。
不老不死の薬を飲ませると、一瞬フクロウの姿になります。どうやら復活したらしい。これでミスター・アウルも不老不死になったのでしょうか。
「湖に潜ってキューブを集めてくれ」と言ってダイヤモンドをくれます。デールを白キューブハウスに誘導しといたから、あとは任せたぞ!という感じ。
第四章:高次の意識 ローラ・ヴァンダーブーム「意識の輪廻」
最後のページです。1作目から登場している謎の女性、ここで初めて本名が判明しました。
右のページは『Seasons』のローラの部屋にあったラスティレイクのチラシ「メンタルヘルスと釣り」の意味が説明されています。
キューブを道しるべにすること、前世の物質の均衡を図ること、不老不死の薬を作ること、悟りを見いだすこと。
ローラの役割を表しているかのようです。最後の「悟りを見いだす」は、永遠の命を得ることだと思います。不老不死の薬を飲んだペアのうち1人は死に、1人は悟りを見いだす。それがローラなのか、デールなのかはまだ明かされていません。果たしてローラの運命は!?続編が待ち遠しい!
出てきた壁画は六道輪廻の図です。上から時計回りで天道、修羅道、餓鬼道、地獄道、畜生道、人間道。
そのままラスティレイクの図にもなっていて、上3つが地上、下3つが湖の中を表しています。
修羅道と人間道に矢印がついていますが、ミスター・クロウがカラスの姿と人間の姿を切り替えることを示しているのかなと思います。修羅道と人間道を行ったり来たりしている。
天道の「?」は金色になっているので、金キューブが関係するのでしょう。
潜水艦パート
ミスター・アウルに貰ったダイヤモンドで潜水艦を起動。ラスティレイクに潜ります。
まず白キューブを回収。キューブの中を確認してみると、ラスティレイクを眺めるローラとハーヴィーの思い出でした。これは誰目線なのでしょうか。第三者がローラの後ろから見ているような映像です。ハーヴィーは誰を見ているのか?
ローラの思い出だと思うのですが、なぜ三人称視点なのかは謎です。
次は黒キューブ。自分の喉をナイフで切り、堕落した魂になった思い出。
最後は青キューブ。これは誰のキューブか分かりません。壁紙と置時計からして『Seasons』でローラが使った物かもしれません。あるいは前世か。
湖の堕落した魂が潜水艦に襲いかかり、窓が損傷してしまいます。ミスター・クロウは回収したキューブを持って潜水艦から脱出し、白キューブハウスに向かいます。
薄暗い湖底にポツンと建つ白キューブハウス。ミスター・アウルが作ったのでしょうか。
白キューブハウスの中に金キューブ生成マシンがあります。既にローラの堕落した魂とデールはイスに拘束されていました。
2人の頭を機械に繋いでレバーを引くと、人間の姿になったり堕落した魂の姿になったりします。記憶に基づいて過去、現在、未来の姿を疑似的に再現できるのでしょうか。
回収した3つのキューブを機械にセットすると、金キューブが生成されます。一瞬で作り出されたような感じですが、この時デールの脳内はカオス状態でした。『Paradox』で明かされます。
ミスター・クロウはデールの拘束を解いて金キューブを渡し、エレベーターに誘導します。
エレベーターはゆっくりと動き出し、デールの記憶の旅が始まるのでした。
『Birthday』『Theatre』へつづく……。
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