このゲーム面白すぎるからネタバレありで考察したい!考察シリーズ第2弾!
今回は8作目の『Cube Escape: Birthday』について。
【⚠ネタバレ注意】
この記事は『Cube Escapes』『Rusty Lake』シリーズと派生作品のネタバレ全開です!未プレイの方は読まないでください!プレイ後に読んでいただければと思います。
ネタバレなしで作品を紹介する記事もありますので、よろしければご覧ください。
私の憶測を含めた考察ですのでご了承ください。
『Birthday』はいつ起きた話か?
時系列は『Case 23』→『The Mill』→『The
Cave』→『Paradox』→『Theatre』→『Birthday』の順だと思います。
『Birthday』と『Theatre』は前後するかもしれません。
発売順に書きますので、『Birthday』から考察。
主な登場人物について
デール・ヴァンダーミーア
今作の主人公。ローラ殺人事件を担当する刑事。41歳。
ミスター・アウルに連れられてラスティレイクの奥底に入った。ローラの堕落した魂と機械で繋がれたり、記憶を掘り起こされたりして脳内がカオスになる(The
Caveより)
ミスター・クロウ
不老不死の薬を飲んで半人半カラスになった錬金術師。
ミスター・アウルの協力者だが、真の目的は謎。
デールの記憶に介入してくる。
ミスター・アウル
湖の守護者的存在。ラスティレイクにいる時は半人半フクロウの姿、人前に出る時は人間の姿に変えている。
デールを後継者にしたいらしく、彼の記憶に介入する。
ミスター・ラビット
デール9歳の時に現れた殺人ウサギ。
『Rusty Lake:
Hotel』に登場したミスター・ラビットと同一人物なのか別人なのか、謎が多くて正体はまだ分からない。
『Cube Escape: Birthday』について
1972年、ラスティレイクの湖底からエレベーターで上がっていくデール警部。
身体が黒く点滅しているのは、湖底の機械に繋がれて金キューブを抽出された影響です。機械の中で記憶をこねくり回され、昔のトラウマを掘り起こされたせいで、自分の堕落した魂に侵食されかけてしまっているのだと思います(The
Cave、Paradoxより)
ラスティレイクを漂う黒キューブの1つに触れると、9歳の誕生日に戻ります。
それは彼の人生で最も暗い日の記憶でした。
1939年12月18日の記憶
まず、おじいさんに違和感。どう見てもミスター・クロウです。
まさかデールの祖父はミスター・クロウだった!?なんて、信じられませんよ。『Case
23』ではお互い初対面だったじゃないですか。デールが祖父の顔を忘れるとは考えにくい。
ミスター・クロウは人の思い出に入り込んで、ちゃっかり祖父ポジションになったようですね。つまり、これはデールが本当に経験した記憶ではなく、改ざんされている可能性があります。人の思い出を書き換えるなんて、そんなことができるのでしょうか。ラスティレイクマジック、あるいは金キューブの効果なのでしょうか?
ちなみに、『Paradox』で見た過去の記憶には両親しかいませんでした。
祖父が音楽をかけてくれと言うので、レコード「The Lake Suite」を流します。
このレコードは『Rusty Lake:
Roots』の1933年にフランクとローズが躍った曲と同じです。
(バキバキに割れてしまいましたが)
ドアポストに手紙が投げ込まれました。ミスター・アウルからです。
今日は君の人生の中で最も暗い日になるだろう。しかし、過去は決してなくなりはしない。プレゼントの中身を見てみなさい。1日を変えることができるかもしれない。心を込めて。ミスター・アウル
次は電話がかかってきて、『Seasons』で聞いたセリフを言われます。このセリフの意味は『The
Cave』で判明しますが、青キューブのことを言っています。
電話、青キューブ、記憶を巻き戻す、過去を変える……まさしく『Seasons』と似たシチュエーションです。
ミスター・アウル、ミスター・クロウが思い出に介入しているのは、デールにこの日の記憶を変えさせるためなんですね。
深夜0時を過ぎ、両親が歌ってお祝いしてくれます。が、けたたましいドアチャイムの音にかき消されてしまう。父は「パーティーの客が来たのかな?」と言うのですが、こんな真夜中に客来るか!?
嫌な予感がしつつドアを開けようとすると、ウサギ男が押し入って銃を乱射。
デールは何が起きたのか理解できませんでした。壁は穴だらけ、両親と祖父の変わり果てた姿。父の後ろにあった鍵つきの箱が開けられていて、このような手紙が残されていました。
僕にはこうするしかなかった。僕の前世からのこの物質だけが、この状態から逃れる唯一のチャンスなんだ。許してくれ。ミスター・ラビット
『Paradox』の記憶と大きく異なります。
『Paradox』だと誕生日パーティーのためにマジシャンのD.エイランダーを呼び、来たのがウサギ男でした(ウサギ男の実写映像もあるよ!)
『Birthday』ではミスター・ラビットと名乗る男が襲撃してきて、鍵のかかった箱を開けて中身を奪っていきました。
同じ日の記憶なのにこれほど違うとは。もう何が本当に起きた事なのか分からなくなりますね。『Birthday』の記憶はミスター・アウル達が介入しまくっているし。
真実はさておき、デールにとっては今この瞬間が大事です。人生最悪な1日をやり直せるチャンスなのですから。
父親のポケットからラスティレイクホテルのポストカードが落ちます。
「誕生日おめでとう、君の友達ハーヴィーより」
オウムなのに手紙書けるんですね……。それともハーヴィーは人間の姿になれるのかな?
ハーヴィーまで総出でデールが過去を変えるのを手伝ってくれる。
ミスター・アウルのプレゼントを組み立てると、青キューブが出てきます。キューブを持つ手は『Case
23』で出てきたローラの手と同じです。
壁掛け時計に青キューブを埋め込むと、時が巻き戻り、全てが元通りになりました。
鍵のかかった箱を開けてピストルを取り出し、祖父に渡します。祖父はこの後何が起こるのか知っているので、銃口をドアに向けて「準備はいいぞ!」と言います。話が早いですね、クロウ先生。ドアチャイムが鳴り、玄関をぶち破って入ってくるミスター・ラビット、すかさず祖父が発砲。見事に命中。ミスター・ラビット撤退。
両親は何が起きたのか分からず怯えています。祖父はノリノリ。
血痕を辿って外に出ると、記憶の外に出たらしく景色が真っ白になりました。それもそうですね、ここからは元の記憶にない真っ新な世界なのですから。
ミスター・ラビットは枯れ木に寄りかかっていました。次第に身体が黒く染まり、魂となって木に宿ります。みるみると葉が生い茂り、枯れ木が蘇りました。
木の葉は真っ白、ハーヴィーだけ色がついてます。元の記憶にない新しいモノには色がついてないのかな。
黒キューブが白に変わるのを見届けたデール、再びエレベーターが動き出すのだった。
終結(つづくじゃない…だと!?)
青キューブ・金キューブはタイムリープできるのか?
果たしてデールはタイムリープして本当に過去を変えたのか?それとも悪い記憶(黒キューブ)をポジティブな記憶(白キューブ)に修正しただけで過去を変えたわけではないのか?
この後デールがどうなったのか描かれていないので、分からないんですよね。
青キューブは記憶を巻き戻してやり直せるものだけど、実際に過去を変えるものではないと思います。時系列で考えると、デールは金キューブも持っている状態なんですよね。金キューブの効果はまだ判明していないので、もしかしたら過去を変えることができる可能性もあります。
私は記憶を変えただけだと予想してます。
真偽は今後の作品で明かされるのを待ちましょう。
「餓鬼」と彫られた箱と「前世からの物質」
ミスター・ラビットが開けた箱の文字、左のप्रेत(サンスクリット語)が「餓鬼」、右の文字は調べても分かりませんでしたが意味は同じらしいです。
六道輪廻の餓鬼道のことで、ラスティレイクの世界観では餓鬼道にいくのは堕落した魂です。『Theatre』で説明されています。
過去の物質を集めたり、物質の重さでバランスをとったりするのは謎解き要素の1つとしても度々登場します。
例えば、『Seasons』では青キューブで過去に戻って、ローラに関する物質を集めましたね。集めた物質を機械に投入して、堕落した魂を浄化しました。
『Theatre』では湖の女性の堕落した魂が「私の前世に関する物でバランスをとってください」と言い、物質のバランスをとる謎解きがありました。バランスをとると堕落した魂は光を放ち、ピンクの花を咲かせます。その花は最終的に魚になりました(畜生道)
輪廻や不老不死の研究をしていたキャロライン・エイランダー(ミスター・アウルの母親)の本によると、飢えた魂は「前世からの物質の均衡を保つ」または「前世からの調和を図る」とあります。
物質というのはカルマのことではないでしょうか。カルマの均衡をとることで餓鬼道から抜け出して生まれ変わるのでは?
ミスター・ラビットの手紙にあった「前世からの物資」とは、箱の中にあったピストルのことだと思います。彼のカルマの均衡を保つのにピストルが必要だったのかもしれません。
ピストルについて
1893年、ラスティレイクホテルでミズ・フェザントが撮影の小道具で使用したピストルと同じです(Rusty
Lake: Hotelより)
この時ミスター・ラビットも同じホテルに宿泊していました。ミズ・フェザントと同じ劇場で働くマジシャンでした。
ホテルで使われたピストルが46年後の1939年、デールの家に保管されていた理由は不明です。
実際にデールの家にあった物かも分かりません。『Birthday』の記憶はミスター・アウル達が干渉しているので、どこまで本当の記憶か分かりません。
このピストルではないのですが、『Arles』にてゴッホが自分の堕落した魂をピストルで撃って浄化(白キューブ)しました。
ピストルで堕落した魂を撃つと浄化できるのだとしたら、撃たれたミスター・ラビットは浄化されたのかもしれません。最後に木に宿ったのは、輪廻転生したのかな。
ミスター・ラビットの謎
これまでウサギ人間は複数の作品に登場していますが、外見・名前・行動がバラバラ。同一人物なのか別人なのか分かりません。
上記画像、これまでのウサギ人間をざっくりまとめました。
①:『Rusty Lake: Hotel』のミスター・ラビット。
職業マジシャン。公式サイトのプロフィールでは39歳なので、1854年生まれ。
1893年、ラスティレイクホテルで死亡。黒キューブを抽出されて堕落した魂となり、ホテルに幽閉される。1年後の1894年、ホテルを脱走。デールが湖底に行く1972年には、ラスティレイクを彷徨っている姿を確認できる。
他の宿泊客は不審な点があるのに対し、ミスター・ラビットはただマジックを見せてくれる気前のいい兄ちゃんでした。
②:『Rusty Lake: Hotel』の外をうろつく白ウサギ
ミスター・ラビットが殺される前からホテルの外をうろついているので、茶色と白ウサギは別人説が濃厚。
しかし、ミスター・ラビットの堕落した魂は白ウサギと酷似している、というか白ウサギそのものです。実はマジックで入れ替わったとか?
③:『Birthday』のミスター・ラビット
④:『Paradox』のD.エイランダー
職業マジシャン。これまでの作品でD.エイランダーといえば、デビッド・エイランダーしか思い浮かびません。デビッドは『Rusty Lake: Paradise』で登場したミスター・アウルの弟です。生贄の儀式の際、ウサギのマスクを着けていました。デール9歳の時(1939年)にはとっくに亡くなっている年齢なので、不死でもない限りは本人であるはずがない。
このD.エイランダー、マジック中にアルバート・ヴァンダーブームの服に変わります。なぜでしょう。実は2人いたとか?あるいは二重人格だったとか?一方は気前のいいマジシャン、もう一方はアルバートみたいな……ぶっ飛んだ人物とか🤔
さっぱり分かりません。何しろ『Birthday』と『Paradox』のウサギ人間は印象が違いすぎる。別人としか思えない。ミスター・ラビットの謎は今後明らかになるでしょうか。
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