映画のような演出とストーリーのアドベンチャーゲームを手掛けているメーカー「Quantic
Dream」
前からずっとQuantic
Dreamのゲームをやってみたいと思っていたところ、steamで発売されていると知り、購入してやってみました!
『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』は、言わずと知れた名作サイコサスペンスADV。
オリジナル版はPS3用ソフトとして2010年2月発売。2016年6月にリマスター版が発売され、4年後の2020年6月、steam版が配信されました。
10年以上前のゲームですので、コマンド入力反応の遅さ、ロードの遅さ、操作性のもっさり感、システムの不便さはあります。
これらの点を差し引いても、とても面白い作品だと思いました。
評判は知っていたものの、実際に自分でプレイしてみて名作と言われている理由が分かって感動しました。それと同時に、本作を辛口評価するユーザーも多いことを知りました。
(やっぱりゲームは自分でプレイしなきゃ分からん!)
『Heavy
Rain(ヘビーレイン)』発売当初、QTEに失敗してもストーリーが進んでいくという斬新なシステムが話題になったのを覚えています。
昔のアクションゲームにおいて、QTE失敗はゲームオーバーというのがセオリーでした。成功するまでリトライせねばならず、QTEは面倒くさいと嫌われる傾向でした。
『Heavy Rain』はゲームオーバーがありません。QTEの成功・失敗がストーリー分岐になるという、やり直しがきかない人生のようなシステムなんですね。
何をするにもQTEが要求されます。
最初はおっさんの身支度を1つ1つボタン入力していきます。私はキーボード&マウス操作なので、歯を磨く・髭を剃るなどの動作はマウスを上下左右に動かします。
不思議なことに、本当におっさんの歯をゴシゴシしている感覚になります。髭を剃る時はマウスをゆっくり動かす必要があったりと、意外とリアル。
こうした些細な動作の積み重ねが没入感を高めています。
ストーリー後半になると、生死を分ける緊迫感の中でコマンド入力が要求されます。失敗したら操作キャラが死亡する可能性もあり、緊張感がハンパないです(QTEの難易度選択は可能)
テンポよく進む群像劇で、ジェットコースターのようなスリリングな展開です。
ストーリーについては深く考えずに、群像劇を楽しみましょう!ミステリーとは違うので、プレイヤーに事件を推理する余地はありません!
1周目のプレイを終えると、未回収の伏線や矛盾点が気になってモヤモヤしてきます。
登場人物の性格描写・心理描写は希薄で、絵にかいたような良い奴・嫌な奴ばかりです。QTEの操作はリアリティを追求しているのに対し、登場人物にリアリティが足らないように感じてきます。
そして、後半のどんでん返しはプレイヤーの評価が二極化しています。
2周目以降、実績やエンディング回収をするのは大変です。
イベントスキップやセリフ飛ばし、早送りは出来ません。別のエンディングを見たい場合、分岐点のチャプターから再プレイする必要があります。何度も同じシーンを見ることになり、コマンドを暗記してしまうレベルです。
私はエンディング未コンプです。
1周目のクリア時間は約9時間でした。
以下、⚠本編のネタバレ全開です。未プレイの方はご注意ください!
主人公4人の疑問点
イーサン・マーズについて
妻グレイスと子供2人とオシャレな邸宅で暮らす建築家。絵にかいたような幸せな家族は、突然の悲劇で一変。交通事故で長男ジェイソンを失い、マーズ家はバラバラになる。事故の罪悪感と自責の念がイーサンの心に暗い影を落とす。
プロローグの疑問点
本編開始より2年前の2009年、家族でショッピングモールに出かけた日。イーサンが少し目を離した隙に、長男ジェイソンはモール入口前の4車線道路の向こう側まで行ってしまう。なぜそんな所に?どうやって4車線道路を渡ったの?!
イーサンが大声で呼びかけてしまったので、ジェイソンは車道に飛び出してしまいます。イーサンも車道に出て息子を守ろうとしますが、車と接触したイーサンは重傷を負って半年間昏睡状態、イーサンが身を挺して庇ったジェイソンは死亡。なんでそうなるの?このシーンおかしくないですか?
駆けつけたグレイスは長男の名を叫んで泣き崩れます。夫も轢かれたのにガン無視っておかしくないですか?
イーサンに同情させるためか分かりませんが、グレイスが薄情者に描かれていると感じました。
事故現場に居合わせた真犯人が一部始終を目撃しており、同年9月に折り紙殺人事件を始めます。事件開始時期にイーサンは入院中だったのかは不明。
意識障害について
事故以来、イーサンは深刻な意識障害に悩んでいます。時々意識を失い、気がつくとカーナビー道路の真ん中に突っ立っていて、右手に白い折り紙のイヌを握っています。その間の記憶は一切ありません。
折り紙殺人鬼が犠牲者の手に持たせているのが、白いイヌです。犯人しか知らない情報を、なぜイーサンは握っているのでしょうか。この伏線は未回収のまま終わります。
意識障害について、イーサン本人は「二重人格かもしれない」と疑念を抱いています。
折り紙殺人鬼から試練を課せられたと知った後は「別人格の俺がショーンを誘拐して、自分に試練を課しているんだ!」という思い込みにとらわれてしまいます。
そんな二重人格疑惑を後押しするように、妻グレイスが「数か月前、深夜にずぶ濡れで帰ってきた。溺れるなどと言って、まるで別人だった。その翌日、折り紙殺人鬼の犠牲者が出たとニュースで見た」と証言します。
グレイスとは別居中です。チャプター1でイーサンが警察に行くシーンにて、FBI捜査官ジェイデンが同席しているとイーサンが「妻とは半年前から別居中」と話す選択肢があります(ジェイデンがトリプトケインをキメて同席していない場合は聞けません)
グレイスの証言は別居前の出来事だとすると、折り紙殺人事件の犯行時期(9月~11月)とズレており、「ニュースで見た」という話も辻褄が合いません。グレイスの証言はおかしいのに、ブレイク警部補は真に受けてイーサンの精神科主治医に事情を聞きに行くのです。
そして、精神科医が暴露した折り紙のイヌが決め手となり、警部補はイーサンが折り紙殺人鬼だと断定します。容疑者ではありません、いきなり犯人だと断定してしまいます。ジェイデンのプロファイルにイーサンは合致していないのに、"典型的な悪い警官"のブレイク警部補はお構いなしです。事件が始まった2009年9月にイーサンは入院中だった可能性もあるのに、そこには全く触れません。
イーサンが警察から逃げるシーンは2回あり、逃亡に失敗すると逮捕されます。逮捕ルートの取り調べ中、自分を二重人格だと思い込んでいるイーサンは「私が息子を誘拐しました。息子を見つけられるのは私だけなんです」などと言ってしまうのです。
(そんなこと言ったら自白とみなされてしまいますよね。なんでショーンの映像を見せないの……)
ただ、逮捕されないルートでもイーサンが犯人にされることには変わりないです。
このように、イーサンの意識障害は、彼を折り紙殺人鬼にこじつけるための強引な設定でしかありません(伏線未回収だし)
なぜそのような強引な設定を変更しなかったのでしょうか。2つの理由があると思いました。
1つ目は、QTE失敗の代償を大きくして緊張感を持たせるため、物語の中心人物であるイーサンを窮地に立たせた。イーサンの嫌疑を晴らすには、他の主人公の存在が重要になります。他の主人公がQTE失敗するなどして真犯人を見つけられなかった場合は、イーサンの無実を証明できなくなるという大きな代償を伴います。バッドエンド直行です。
2つ目は、真犯人スコット目線で完全犯罪を成し遂げるルートがあること。
主人公4人の中に真犯人がいるなんて、プレイヤーの予想を裏切るどんでん返しですよね。犯人目線でもプレイできるように、わざとイーサンを逮捕させたり、証人を消したり、他の主人公を死なせたりといったルートも可能です。斬新で面白いですね!
しかし、アイデア優先で構成を二の次にしたのか分かりませんが、矛盾が多いです。
事件解決ルートでもスコット目線の完全犯罪ルートでも、矛盾だらけのストーリーになってしまっています。いっそのこと、どんでん返しは不要だったとする意見も多いです。
試練と犯罪行為について
イーサンは別人格の自分が課した試練だと思い込んでいるため、警察やマディソンには話しません。
試練には重大な事故を引き起こしかねない危険行為や殺人が含まれており、度を超えています。それらの試練を全うした場合でも、イーサンが罪に問われることはありません。
プレイヤーとしては、息子のためにイーサンが犯罪に手を染めるのを良しとするか葛藤があったのですが、結局何のお咎めなしなのは疑問が残りました。
選択によっては試練を無視することも可能です。とはいえ、初見プレイでは息子のためにドキドキしながら頑張りますよね……!
マディソンとのラブシーンについて
チャプター5『逃避行』にて、マディソンとキスするかどうかの選択肢があります。キスした場合、ラブシーンが始まります。一刻を争う状況で唐突なラブシーンって、B級映画っぽいですね……。
「息子は数時間で死んでしまう!」と言っていながら、出会ったばかりの女性と寝るのかよイーサン……。
マディソン・ペイジについて
私が見落としているだけかもしれませんが、最初は職業が伏せられています。彼女が新聞記者だと判明するのは、早くてチャプター4「水槽」だったと思います。
最初は不眠症に悩む女性として登場します。自宅だと悪夢にうなされるのでモーテルに泊まったところ、イーサンと出会います。
試練でボロボロになったイーサンを看護するうちに情が移ってしまう一方、ジャーナリスト魂でイーサンをこっそり尾行して記事のネタ作りをしています。なかなか二面性のあるキャラですが、プレイヤーにはジャーナリストという側面がずっと伏せられているので、何を考えているのか分かりづらかったです。
不眠症と謎の格闘シーン
不眠症と悪夢の伏線は未回収で終わりますので、下着姿で侵入者から逃げるチャプター自体が無意味になってしまっています。並びに、エンディングの1つも意味不明になっています。他の主人公より圧倒的に掘り下げが足りません。
唐突に下着姿の女性が逃げ惑うシーンって、B級映画のようです……。
警察が公表する前に、警察の動きを知っていた
チャプター3にて、イーサンが指切断の試練に指定されたマーブルストリートのアパートに、マディソンが来るシーン。おそらく彼女はイーサンを尾行していました。しかし、イーサンがアパートに入ってしばらく経った後に到着している演出は不自然ですが……。
覆面パトカーを見たマディソンは、警察がイーサンを逮捕するつもりだと言います。なぜ警察の捜査状況を知っているのでしょうか?ブレイク警部補が逮捕を手配したのは数時間前のことです。まだ公表されていません。警察無線を傍受したのでしょうか?それともタレコミがあったとか?
この時点でプレイヤーには彼女の本当の職業が明かされていないので、マジで謎でした。
容疑者だと知りながらイーサンの逃亡を助けたのはなぜ?共犯者になっちゃうんだよ!?
警察に目撃されたのにノーマーク
ところが、マディソンは共犯者として手配されません。イーサンと一緒に逃亡する所を警察官が報告しているし、警部補達もアパートに入るマディソンを目撃しているのに、『女性の共犯者がいる』と考えないのはなぜですか?
アパート前に停めたバイクも押収されません。パコの殺害現場でマディソンの指紋が検出されても、ジェイデンはそれ以上調べません。倉庫にマディソンが到達したルートでも、ブレイク警部補はアパートに来た女性だと気づきません。警察無能すぎるだろ……。
イーサンとキスするかどうか
キス拒否パターンだとマディソンの一面(ジャーナリスト魂)が明かされず、イーサンは彼女の本当の職業を知らないままです。
ところが、倉庫で2人が再会した時にイーサンが「ここで何をやってる?記事のネタ探しか?」と言うんです。おいおい、彼女がジャーナリストだと知らないはずだぞ、矛盾してるぞ。
キス拒否パターンのエンディングでは、折り紙殺人事件の真相を書いた本『HEAVY RAIN』を出版して一躍有名人になります。わーお。タイトル回収。
なぜかジェイデンの携帯番号を知っている
チャプター5の最後、スコットの事務所で倉庫の住所を入手すると、イーサンかジェイデンに電話できます。なぜジェイデンの携帯番号を知っているのでしょうか?おかしくないですか?知ってるのなら、真犯人の名前が分かった時点(金曜の午前)で電話すりゃいいのに!!!
ちなみに、ジェイデンが犯人を特定できなかったルートで、マディソンがジェイデンに電話すると、「私はアメリカン・トリビューンのジャーナリストです」という自己紹介が聞けます。彼女の口から本当の職業を聞ける数少ない場面です。
ノーマン・ジェイデンについて
困り眉のFBI捜査官。ARIという最新捜査ツールとプロファイリングを駆使して犯人を追う。地元警察から歓迎されていないが、本人は事件解決以外は全く興味がないので気にも留めない。
ブレイク警部補が"悪い警官"で、ジェイデンは"良い警官"です。前半は悪い警官を止める役回りになりがち。
個人的に1番好きなキャラです。
ARIの影響って何?
超便利なARI。通常なら専門チームで行う現場検証、科学捜査が1人でも出来てしまうほど高性能。例えば、拭き取られた血痕や花粉の痕跡を検出できたり、指紋を瞬時にFBIのデータベースと照合して身元を特定できたりする。
仮想オフィスを開けば、証拠整理、分析ができる。捜査以外にも息抜き用コンテンツが搭載されているようで、ミニゲームがあったり、仮想バーでバーテンダーに愚痴ったりとかもできる。
ARIがあるからこそ、地元警察とうまく連携できなくても単独で捜査できてしまうのです!
ARIは最強ツールかと思いきや、使用者の身体に負担がかかるらしい。具体的にどんな影響が出るのかは、ゲーム内で説明されていません(未回収の伏線)
一部のエンディングでは、現実でもARIの戦車が見えてしまう描写があるので、脳に何らかの影響を与えるのかもしれません。
だとしたら、かなり危険な代物ですよね。ミニゲームや仮想バーなんか実装する必要ないでしょう。使用者がARI中毒になったらどうすんの?
(そう考えると、辞職エンドが一番いいかもしれませんね)
トリプトケインって何?
ジェイデンはトリプトケインという薬物の依存症に悩んでいます。
いつもARIを使った直後に発作が出るため、初見プレイ時は『ARIは身体的負担がかかって発作が起きる→トリプトケインで抑えられるけど、ジェイデンはなるべく薬に頼りたくないと思ってる』と考えがちです。
しかし、終盤までプレイすると、その考えは的外れではないかと気づきます。
チャプター5『パズル』にて、トリプトケインをキメたジェイデンがARIで捜査を続けるシーンがあります。この時プレイヤーが一定時間ARIから出ないと、彼は死亡してしまいます。私は死なせました……(ロードしてやり直しました)
この結果から、トリプトケインはARIの負担を抑えているとは考えにくく、むしろ悪化させるのではないかと思えてきます。それならジェイデンがトリプトケインを摂取しないように抵抗している理由も分かります。
しかし、ジェイデンがトリプトケイン依存になった理由はゲーム内で説明されていないので、結局のところ分かりません!(未回収の伏線)
スコット・シェルビーについて
私立探偵。折り紙殺人鬼の被害者の家族に調査を依頼され、被害者遺族に聞き込みしている。
折り紙殺人鬼を追っているのかと思いきや、実は模倣犯を突き止めようとしていた。
喘息持ちだが、後半になると喘息設定は忘れ去られる。
被害者遺族は警察に情報提供していなかった?
スコットは調査を口実に被害者遺族から事件に関連する物を受け取り、それらを焼却することで周到に証拠隠滅を図っています。
被害者の家族が警察に渡さず、ずっと保管していたというのが驚きです。ローレンも不審な手紙だと気づいていながら警察には見せず、ずっと保管していたようです。
警部の記者会見でも「折り紙殺人鬼から一切コンタクトはない」と言っていたので、被害者の家族は誰も警察に話していなかったようです。捜査が難航しているのも納得です。
本作最大の矛盾点
チャプター4でローレンと一緒に骨董品店を訪れたシーン。顧客リストを取りに行った店主マンフレッドが、何者かに殺されてしまいます。
実はスコットの犯行だったのですが、この時スコットを操作していたのはプレイヤーです。プレイヤーに殺害した覚えはありません。プレイヤーが体験したストーリーと操作キャラが体験したストーリーが矛盾するなんて、めちゃくちゃです。
操作不可の僅かなカットシーンの間に、主人公は殺害と顧客リスト回収と通報をして、何も知らないプレイヤーに向けて「俺たちは囮にされたんだ!指紋を拭いて逃げよう!」と誘導。これほどまでに白々しい操作キャラ、斬新だな~!すっかり騙されたな~……こんなのありかよ。
スコットが犯人だと知った上でプレイしたら、また違った印象になるんでしょうけどね。
なぜ突発的に殺害したのでしょうか。顧客リストを隠ぺいしたかったとか?
結局、ローレンに顧客リストを見られているし、焦ってミスを犯したとしか思えません。
しかし、指紋を拭ききれなかった場合でも、警察署で事情聴取されるだけで特にお咎めはありません。なんだかなぁ。
分岐を楽しむ
youtubeにエンディング集の動画がありますが、このゲームはエンディング前の分岐が楽しいので、エンディング集だけ見てもよく分からないんじゃないかなぁと思います。
1周目
4人全員生存+倉庫に到達し、QTEを成功させて事件解決でエンディングを迎えました。
スコットは"息子を救える理想の父親"を探し求めていたと言いつつ、理想の父親のイーサンに銃を向けて殺そうとするのは疑問です。
しかし、イーサン1人だけ倉庫到達ルートだと、スコットは満足して死を受け入れます。態度がまるで違う。
つまり、スコットは逮捕されるくらいなら死を選ぶような人だったのでしょうね。
2周目
倉庫からやり直して、全QTEを失敗してみました。マディソン逮捕、ジェイデン死亡、イーサンは……。鬱エンドでした……。
QTE失敗の代償は大きかった。
3周目
これまでイーサンは全ての試練を達成していたので、試練ができなかったパターンを見てみました。
最後の試練で毒を飲まずに立ち去ったら、ショーンが監禁されている場所を推理するルートに移行しました。正しい場所を選べば1周目と同じく倉庫到達ルートになるので、わざと間違った場所を選んでみました。
無関係のレストランに来てしまったイーサン、「ここじゃなかった。ごめんよショーン。本当にごめんよ……」と絶望。声優さんの演技も相まって、胸が痛くなりました……。ごめんイーサン😭😭😭
倉庫にマディソンとジェイデンが到達。スコットは理想の父親テストが台無しにされて激怒。そんなスコットと対決したのはマディソンでした。こうなるのか!!!
ここのQTEが難しくて、マディソンを死なせてしまいました。
ジェイデンがショーンを救出、マディソン死亡、スコットは逃亡、イーサンはショーンと新生活を始めたエンドでした。
しかし、スコットは逃亡したにも関わらず、エンディングのニュースでは「ジェイデン氏の捜査能力をもって犯人逮捕に至ったのです」と報道されていて矛盾していました。逮捕してないがな。
4周目
3周目の倉庫からやり直して、マディソンのQTEを成功させました。最後、ジェイデンが駆けつけてくれました。かっこいい!
事件解決ルートのエンディングでした。
5周目
マディソンとジェイデンの最終決戦は見れたので、イーサンはどうなるのか見たくて、イーサン1人で倉庫到達ルートをやってみました。
チャプター5の最終試練から再プレイして、毒を飲んで倉庫の住所を入手します。
『パズル』でジェイデンはブレイク警部補を告発し、事件から外されてワシントンに帰りました。
『隠れ家』でマディソンは倉庫の住所を入手できずに脱出。
これで倉庫に到着できるのはイーサンだけになります。
ブレイク警部補を告発する時、本当に告発するかどうか確認の選択が2回ほど出るんですね。断固告発するとブレイクにガチで呆れられるのですが、その時のジェイデンの顔が面白かったです。やらかしパターンのジェイデンはコメディ感ある。
イーサン1人で倉庫到達。スコットは"理想の父親"が見つかって感無量、死を受け入れます。
イーサンに撃たれたスコットが、微笑みながら雨空を見上げるシーンは印象的でした。スコット役の役者さん、表情がすごくいいですよね。
でも、自首する気は微塵もないようですし、スコット逮捕エンドが無いのが歯がゆい。
スコット死亡、イーサンは警察により射殺、ジェイデン辞職、マディソン悪夢にうなされるという虚無エンドでした。
プレイを終えて
次は全員倉庫に到達できなかったルートでやってみようと思ったのですが、また最終試練のチャプターからやり直さなければならないことに気づいて、面倒くさくなってしまいました。
無計画に思いつきで周回したせいで、かなり効率の悪いやり方でした。
3周目から攻略情報を見てエンディング回収した方がよかったなぁと、今さら気づきました。
というわけで、エンディング回収できていませんが、ここで一旦『HEAVY RAIN』は終了。
またいつかプレイしたくなった時に、全員倉庫に到達できなかったルートをやってみようと思います。
ストーリーの疑問点は多いものの、分岐が面白くて合計15時間プレイしていました!
プレイしてみて分かったのですが、よく比較される『Life is Strange』とは似て非なるものだと思いました。どちらもジャンルは選択方式ADVだけど、やってみると全く違います。
最後に、今作のディレクター、デヴィッド・ケイジ氏のインタビュー記事を見つけたので、貼っておきます。記事の半分は『Detroit: Become Human』のネタバレが含まれているので、ネタバレを見たくない方はご注意ください。
こちらの記事の最後の方に、『HEAVY RAIN』の未回収の伏線について、DLCで描く予定だったという話が記載されています。
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