『ライフ イズ ストレンジ2』 ネタバレ感想 その2

2020/07/25 6

Life is Strangeシリーズ Others


steam版『Life is Strange 2』の感想、その2です。今回はエピソード3~エンディングまで。
その1の感想はこちら

以下、⚠本編のネタバレ全開です。ご注意ください!


エピソード3の感想


【あらすじ……】
事件から4か月後、カリフォルニア州ハンボルト群。
貨物列車に飛び乗ったり、ヒッチハイクして南に進んでいた2人は、ビーバークリークで知り合ったヒッピーのキャシディ、フィンと奇跡的に再会。彼らから違法ハッパ農場の仕事を紹介され、プエルト・ロボスへの路銀を稼ぐために働き始めた。

逃亡生活に疲れを感じていたショーンは、ヒッピーたちと打ち解けて一緒にキャンプ生活を送れる上に、農場の仕事にもありつけて安堵していた。
一方、ダニエルはここの生活を嫌がっていた。「母を探そう」と兄に何度も提案するが、頑なに却下されている。いつまでもガキ扱いする兄に反抗心を募らせ、大人扱いしてくれるフィンと一緒に過ごすようになっていた。

待望の給料日にダニエルが農場主メリルを怒らせてしまい、2人は支払い無しでクビになった挙句、仕事仲間に超能力のことを知られてしまう。さっそくフィンが超能力を利用してメリル宅に盗みに入る計画を思いつき、ダニエルは賛同する。
なんやかんやで盗みは失敗に終わり、メリルに銃を突きつけられてしまう。メリルが発砲した瞬間、ダニエルの力が爆発。ショーン達はふき飛ばされて気を失い、ダニエルは姿を消す。




【初見プレイ】
回想シーンからスタート。父さんの話「大人になってくれよ。自分の時間を大切にしたいのは分かるけど、家族なら責任を分け合おう」というのが、ショーンの性格に影響を与えたんだなぁと思いました。

回想が終わったら、ダニエルめちゃくちゃ反抗期。父さんの話が頭から抜けてしまうぐらいの衝撃。エピソード間で色々と話が飛びすぎてビックリします。

兄弟のすれ違い。ショーンは森の中のキャンプ生活を「開放感があっていい」と言っていますが、ダニエルは「うんざりだ」と言ってます。
たしかに、この生活は9歳の子供にとって厳しいと思う……。農場主には「ここは違法農園だし、子供のいるべき所ではない」と煙たがられているしねぇ。
でも、ショーンの頑張りを考えると、ダニエルもう少し辛抱してくれ!という気持ちにもなる。

ともかく、ダニエルは兄に反発してまして、その怒りをエネルギーにしてテレキネシスの力を増大させているようなんです。エピソード2では大きめの石を少し浮かせる程度だったのに、今では巨大切り株を高々と浮かせてしまうほど。改めて、ダニエルは危険な力を持っていると思い知らされます。
(怒りでパワーアップって少年漫画みたいだな)


リズムゲーと化すトリミング作業。
真面目にリズムゲーやったんですけど、結局は給料無しになってガッカリしましたね。
やっぱりショーンが見ていないと、ダニエルは何やらかすか分からん。そう思った時には既に遅し。 


キャシディといい感じになったり、ヒッピーたちの身の上話を聞いたりして、彼らとばかり過ごしていたんですよね。その間、ダニエルから目を離すわけで……。

そしたら、ダニエルはフィンと一緒に窃盗しに行っちゃったんですよ!驚きました!今までそんな事してなかったのに、急に盗みなんてダニエル唐突すぎます!
おそらくフィンに感化されたのかもしれないし、自分の力を過信したのかもしれないし、お金があればウンザリする野宿生活から脱却できると思ったのかもしれない。唐突すぎると感じたけど、思い当たる節はこれだけある。でも、プレイ中はビックリしたぞ!!?

2人を止めに行ったら、ダニエルに「この女(キャシディ)がショーンを変えたんだ!」とキレられました。ダニエルも同じようなことを感じていたようです。恋愛にかまける暇はなかったようだ……
このエピソードは、まんまとやられた感がすごい。でも、あんまり面白くはなかったですね。

ちなみに、誰かのテントの中に、片目を隠したぬいぐるみがありました。エピソード2の母親の部屋にも同じようなぬいぐるみがあったので、海外ドラマ『ブレイキング・バッド』のピンクベアみたいだなと思ってたんですよ。まさか、あの人の片目がああなるなんて予想してませんでしたけど……。




【2周目プレイ】
1周目では酒・タバコはやらなかったので、2周目はやりました。
皆で焚火を囲んでいる時、酒を飲んでからスケッチしたら、線がぐちゃぐちゃになってました。それでもショーンは絵が上手い。
皆で思い出を語る時も、ショーンは酔って話せなくなり、代わりにダニエルが話をしてました。学校の友達に会いたい、またゲームで遊びたいといった、以前の生活に戻りたいという気持ちが聞けます。どうやらプエルト・ロボスには行きたくなさそう。

なお、ダニエルの言葉使いを注意してこなかったら、このエピソードから思いっきり口悪くなってました。反抗期のせいもあるでしょうけど、クソクソ言いまくり。


今回はフィンの窃盗計画に賛同。やる気満々のダニエルも含めて、3人でメリル宅に侵入しました。

誰にもバレずに侵入成功するまで、3回ぐらいやり直しました。今作で一番の難所ではないでしょうか。しかも、ダニエルの超能力を使うギミックが多くて、ゲームとしても面白かったです。エピソード3はフィンルートの方が面白い。

最後はどのみちメリルにバレてしまうのですが、1周目はダニエルの力に頼ったので、2周目は金庫から取った銃でメリルを撃ったんです。そしたらフィンが撃たれてしまい、ダニエルが怒りを爆発させて、ショーンがふっ飛ばされてしまいました。大惨事……。

エピソード4の感想


【あらすじ……】
農場の騒動後、全員警察に連行され、左目を負傷したショーンは2カ月間入院していた。
ふき飛ばされた時、左目にガラス片が刺さって失明してしまったが、今日で治療は終了。明日は少年院行きが決まっていた。
数週間前からFBI捜査官の尋問を受けているショーンは、FBIからダニエルの情報を得ようとするも、未だに行方不明だと言われる。
スケッチブックを見返していると、農場の仕事仲間だったジェイコブが書いた「ダニエルと一緒にいる」というメッセージを発見する。ジェイコブがかつて暮らしていたネバダ州ヘイブン・ポイントの宗教コミューンに行ったことが分かり、ショーンは深夜に病院を脱走し、盗んだ車でネバダ州に向かう。

途中、車を止めて仮眠していたところ、土地の所有者だという男性2人組が現れる。警察に通報すると脅迫された後、スペイン語で歌を歌うよう強要される。もう1人の男性が止めに入り、ショーンは悔し泣きしながら車で走り去る。
途中でガス欠になって徒歩で移動するも、ヘイブン・ポイントの教会にたどり着く。

そこで目にしたのは、聴衆の前で超能力を披露し、「新たな奇跡」として崇拝されるダニエルの姿だった。
ショーンはショックを受けつつも、なんとかダニエルと再会を果たすが、リスベス牧師に洗脳されたダニエルを説得することができず、教会から追い出されてしまう。
ジェイコブから手紙を貰って教会にやってきた母カレンと出くわし、ショーンは母への憎しみを露わにするものの、ダニエル奪還に向けて手を組む。

翌日、ショーンとカレンはジェイコブと落ち合い、3人で協力して教会に忍び込む。
事務所を調べてリスベス牧師の裏の顔を探った後、ダニエルの前で牧師の嘘を暴露した。教会が火事になり、信徒が力尽くでショーンを黙らせようとするが、ショーンは何度殴られても立ち上がり、ダニエルに呼びかけ続ける。焦った牧師はショーンを射殺しろと叫び、それを聞いたダニエルは洗脳から脱してショーンを助けると、一緒に教会から脱出した。




【初見プレイ】
ダニエルの力が爆発した結果、ショーンは片目を失ってしまうし、ダニエルを商売道具として利用する大人が現れてしまうし、恐れていたことが起きてしまった回。

それにしても、ダニエルが洗脳されててビックリ。
10歳の誕生日を教会の子供たちと一緒にお祝いしていたり、リスベス牧師の養子ってことにされていたり、この2か月間で”新しい家族”ができたダニエルは、「農場の生活よりずっといい」と言ってショーンを突き放す。

いよいよ母カレンが登場。ショーンが8歳の時に家を出ていった理由が明かされます。
率直に「母・妻でいることが辛かった」「世間体や評価を気にして自分を騙すのが嫌になった」「一度きりの人生、後悔で染めたくなかった」と言われると、返す言葉もないですね。
(この時のカレンは淡々と語っていますが、エピソード5でカレンが両親に宛てた手紙を読むと、長年の悩みと葛藤が分かります)

エピソード2で母の部屋を見た時に、世界旅行の本があったので、もしかしたら世界を旅したい願望があったのかなと思ってました。心情を詩に書き起こしていたり、クリエイティブな面を持つ人です。

ショーンは父親が大好きだったのもあるし、そう簡単にカレンと和解できないだろうと思って、そっけない態度をとりました。ショーンだってまだ甘えたい年頃だったのに、母が突然いなくなってショックを受けたでしょう。
でも、一緒に一服しましたけどね。タバコ吸いながらショーンがライラの事を語って、カレンが父の話をするシーンは好きです。


道中で出現する人種差別的なおじさんのところで、ダニエルのおもちゃを取り返そうとしたらボコられて、歌を拒否したらボコボコにされてしまいました。教会を追い出された時も立ち上がったらボコられて、ダニエル奪還の時もボコボコにされますし、思った以上に暴力シーンが多くてボタンを押すのを躊躇ってしまいました。この理不尽さ、ショーンが不憫。

私はここからショーンに肩入れしてたと思います。
エピソード2の時点では、ショーンが出頭したらいいんじゃないかと思っていました。
弟を守るためには、社会の理不尽さ、不公平さ、それらを受け入れて罪を被るしかないと思っていたのです。
ここにきて気が変わりましたからね。ショーンが不憫すぎてモヤモヤしました。




【2周目プレイ】
教会から出る時、ダニエルが牧師に怒りを爆発させました。1周目と大きく違います。
ダニエルを止めなかったら、なんと牧師を殺害。狼狽えるカレンに、ショーンは「俺らが生きるためだ」と説明。
道徳心パラメータが低い時のディアス兄弟は、迷いがないですね。ついにダニエルは自らの手で人を殺めてしまいました。
止めに入るパターンは見ていないのですが、どちらにせよ牧師は無事では済まないと思う。このディアス兄弟を敵に回したのだから。

エピソード5の感想


【あらすじ……】
教会の事件から7週間後、アリゾナ州。
母カレンが暮らす隠者の集落「アウェイ」に身を寄せた2人は、大自然の絶景を堪能したり、様々な理由で隠遁生活を送る人々と交流したりして、穏やかに過ごしていた。
買い出しに行ったカレンは、教会の件で警察がアウェイに迫ってきていると知り、2人に「私が捕まって時間稼ぎをする。自分が望む道を生きてほしい」と伝える。
ショーンはデイビッドから警察無線受信機を受け取り、国境までの最短ルートを教えてもらう。デイビッドはアルカディア・ベイでの出来事を思い返しながら、「逃げ続けるのは楽じゃない。覚悟を決めて裁きを受けるという道もある」とショーンに伝えた。

2人はカレンから譲り受けた車で出発し、国境の壁に到達すると、ダニエルが渾身の力をふり絞って壁を破壊する。2人が歓喜に浸るのも束の間、密入国を監視する自警団に拘束されてしまい、あとから到着した国境警備隊に全員逮捕される。

ショーンは警察署で取り調べを受け、自分の罪状とカレンが逮捕された事、そしてダニエルは起訴されず祖父母に引き取られる事を知る。そこへダニエルが助けに入り、ショーンの手錠を壊すと、2人で警察署から脱走。車に乗り込んで再び国境を目指すが、国境ゲートは既に封鎖されており、多数のパトカーが集結していた。
投降を呼びかけるFBI捜査官の声が響く中、ショーンは強行突破するか、自首するか、最後の選択を迫られる……。




【初見プレイ】
無邪気で好奇心旺盛なダニエルが戻ってきました。
またエピソード間で話が飛んでて、ショーンはいつの間にかカレンと普通に話してます。わだかまりが解けたらしい。
この後の選択肢によっては、カレンと距離を置くこともできます。私は和解しました。

「母親なら自分より家族を優先して当たり前」っていう固定観念があると思います。「兄なら弟の面倒を見て当たり前」とかですね。「当たり前」から外れた人への世間の風当たりは強い。
批判されても、そういった"役割"や"立場"から離脱したいと思う人もいる。そして自由に生きる道があってもいいと思う。
でも、残された人達にしわ寄せがいきます。ショーンなんかは、母がいなくなって余計に"兄の立場"に縛られるようになったと考えられます。
全て捨てて自由に生きる選択があってもいいと思うけど、その代償は近しい人にのしかかる。カレンを通して、色々と考えるきっかけになりました。


まさかのデイビッド登場!前作・外伝に続き、今作も登場。四角いヘアカットじゃなくなってる!?
アルカディア・ベイを犠牲にしていない方で進めていたので、クロエは亡くなっています。妻ジョイスとは離婚したそうです。3人で撮った写真を飾っていましたし、逮捕されたネイサンの写真も持っている様子。
デイビッドがクロエの話をする時、前作のBGM『Max&Chloe』が流れて、懐かしい気分になりました(´;ω;`)

ブロディが家族について書いたブログも良かったです。
最後ですし、ライラに何かしら連絡したかったけど、そのような選択肢はありませんでした。結局、ショーンは使い捨て携帯を買いませんでしたね~。


いよいよ最後のシーンです。
ダニエルはずっと迷っている感じでした。国境に近づくこと、見知らぬ土地に行くことに対しても「なんか怖い」と言い続けていたんですよね。
たしかに、警察に追われているのはショーンだし、ダニエルが国外逃亡する必要はない。   
自首も考えたのですが、やはり国境を越えるを選びました。
(ショーンが不憫すぎて自首は選べなかった。耐えられへん)

【エンディング】 国境を越える(道徳心:高)
ダニエルは「誰も傷つけたくない」と戸惑っていましたが、警察に一斉射撃されて、やむを得ず超能力を使ってパトカーやゲートを吹き飛ばし、ショーンに「引き返さないでね」と言い残して車から飛び降りました。

本当にダニエルには毎度ビックリさせられたけど、最後までビックリです!
一緒にメキシコ行かないのか……そうか……。無関係の人々を傷つけてまでメキシコに行く気にはなれなかったけど、兄の最後の希望を叶えるために仕方なく力を使ったのね……。
これがダニエルの成長なのか(´;ω;`)

ショーンは自由と人生再スタートのチャンスを、ダニエルはアメリカの家族、友達、生活を選んだってことですかね。
お互い別々の道に進む結果になってしまったけど、これまでの旅路は決して無駄ではなかったと感じました。


それから6年後。ダニエル16歳。
祖父母と一緒に暮らし、クリスくんとも再会。超能力でバスの転落を防いだようです。
カレンの電話に祖母が出ていたので、2人は和解したのかな。
ダニエルの足首にはGPS発信機が装着されています。FBIの監視下なんでしょうか。アウェイに行った写真や、車と一緒に撮った写真があったので、外出は可能なのだと思う……そう思いたい。
父の故郷プエルト・ロボスの砂を握りしめるダニエルにぐっときました。兄の自由と引き換えに、自分の自由を犠牲にしたんですよね……。


ショーンはメキシコでキャシディと再会して元気そう。ダニエルは足かせが付けられて監視対象になってしまいましたが、能力は人助けのために使っているようです。
遠く離れた今もなお、兄弟の絆は繋がっているというエンディングでした。
(この兄弟狼の絵、泣ける。兄を追いかける弟)




【2周目プレイ】
開始直後からダニエルの言動が全く違います。リスベス牧師の殺害について罪悪感はあんまり感じていない模様。
道徳心が低い方のダニエルは迷いがありません。アウェイは気に入っている様子ですが、逃げるのはうんざりだし絶対に捕まらないと言い張ってます。
警察署でショーンを助ける時も、手際よく手錠を壊し、警官を殺すのを躊躇わない。最後の選択肢前も「いいから早く逃げようよ」と一貫してます。


【エンディング】国境を越える(道徳心:低)
ダニエル、自分たちの前に立ちふさがるモノを徹底的に破壊。すげぇ……。
これまでは怒りで我を失った時に凄まじい力が爆発していましたが、今や完全に力を操れるようになったのではないでしょうか。これだけやって、ちょっと疲れた程度で済んでる。すごい成長。
邪魔者を排除し、2人で自由を手に入れました。


それから6年後。ショーン22~23歳、ダニエル16歳。
プエルト・ロボスに到着した2人は、廃屋を改修して自動車整備店を営んでいます。これまで入手した旅の記念品が飾られていて、ダニエルがショーンのスケッチブックを懐かしそうに眺めていました。左手首にブロディから貰ったバンダナを巻いてて、ずっとアメリカでの出来事を忘れていないんだなと思いました。
ショーンの黒い義眼、怖いです。23歳に見えない。

店の改修費用は地元ギャングを襲撃して調達したことが示唆されます。ギャング3人が報復にきますが、ダニエルがささっと超能力で撃退。能力は自分たちが自由に生きるために使っているようです。


ショーンが持つ父の形見のライターを見たダニエルが、遠い目してました。
なんだか心ここにあらずという感じ。
(それにしてもイケメンだなぁ)

2人で暮らすエンディングはこのルートのみ。
2人の自由と引き換えに、多数の犠牲がありました。そうして手に入れた自由も、いつまで続くか分かりません。ギャングの恨みを買って、再び追われるようになるのではないかと心配になるエンディングでした。


『Life is Strange 2』の感想は以上です。すごい長くなってしまった(;・∀・)
エンディングは主に4種類。細かい分岐を含めると7種類ほどあるようです。
どのエンディング一番好きかというと、やっぱり初見プレイで到達した離別エンドです。
良いゲームでした。プレイして本当に良かったです!

自己紹介

あおはさきの写真

あおは さき

ストーリー・世界観を楽しむことに重きを置くゆるゲーマー。RPGが大好物。
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