【雑記】ウォッチドッグス 感想(2/2)

2018/05/13 2

Others Watch Dogs

PC版「Watch Dogs(ウォッチドッグス)」ネタバレあり感想です。

ネタバレなしの感想1はこちら
本記事ではストーリーのネタバレしまくりですので未プレイの方はご注意ください!!






●登場人物とストーリーについて


■主人公 エイデン・ピアース/ビジランテ
生い立ちは音声ログから聞けますが、ワケあって母親に連れられ故郷アイルランドからアメリカへ移住。父親代わりとなってフィクサーの仕事で家族を支えてきたらしい。
仕事柄、戦闘技術にも車の運転技術にも長けており、人を見抜くためにあらゆる心理学も習得、時代はネット社会ですからハッキング能力も身につけています。
家族思いも度が過ぎて妹の自宅に監視カメラを設置しているほど。妹の子供達にも好かれている優しい伯父さんだが、お仕事になると一変。エイデンさんを怒らせた奴はただでは済まない

フィクサーの師匠ダミアンと組んで、マーロットホテルの金持ち客から銀行口座を吸い上げるという仕事をしていた時、別のハッカーを検知。ダミアンがハッカーを突き止めようとすると、女性らしき映像を見つける。危険を察知したエイデンはハッキングを中断してマーロットから逃げ去った。


その後、エイデンはダミアンとの関係を絶ち、フィクサーも辞めた。
しかし姪っ子のレナ(6歳)とドライブ中に何者かに襲撃され、レナが死亡してしまう。ニュースではエイデンが運転操作を誤ったと報道され、警察は弾痕を無視してろくに捜査もしなかった。
エイデンは襲撃犯とそれを指示した者を必ず突き止め復讐することを決心する。


レナの死がきっかけで人を傷つける犯罪者を憎み、見つけ出しては警棒でボッコボコにしているエイデン。師匠ダミアンの分析によると「姪を失った怒りの捌け口」なんだそうで。
この行動は度々ニュースにも取り上げられ、市民から「ビジランテ(自警団)」と呼ばれるようになりました。期せずして正義のヒーロー扱いされております。

エイデンが悪い奴を探し出す手段として、他人のスマホをハックして盗聴していることなど、市民は知る由もない・・・。

結果的にヒーロー扱いになったとはいえ、犯罪者を阻止するためなら何をやっても許されるのだろうか?という疑問が浮かんできますね。
でも私はハッキングが楽しくて、当たり前のようにハッキングしまくるようになったので、そういった疑問は薄れていっちゃいましたね。主人公とプレイヤーの感覚に差がなくなったというか。主人公にとってハッキングは日常茶飯事ですからね。
(そういえば、アサクリ2でもスリが楽しくてスリまくってました)

市民の評判システムでエンディングの一部が変わります。人助けをしているシーン、または人殺しをしているシーンのどっちかになりますが両極端ですね;
たくさんの犠牲を払いながら復讐を終えたエイデンさん、今後は本格的に「ビジランテ」として裏社会と戦っていくんじゃないかと思いました。そんな風な終わり方でした。



モーリス・ヴェガ
本編開始直後でさっそくボコボコにされている男。レナを死に追いやった襲撃犯。
11カ月かけてやっと見つけた犯人だが、なかなか雇い主を吐かないため、痺れを切らしたエイデンさんが銃を向けるも弾は入っていなかった(エイデンさんは直ぐ殺しちゃうから弾を抜いといた☆)

エイデンさんに別の問題が起きてモーリスの尋問どころじゃなくなったので、シナリオからしばらくお払い箱になる。
各地に散らばる「使い捨て携帯」を収集し、モーリスの音声ログを全て聞くと、彼に対する印象が変わるかもしれない。彼も妻を人質に取られて脅されていたことが分かる。もし立場が違えば、エイデンもモーリスと同じ事をしていたかもしれん。

最後の最後で、弾を込めた銃をモーリスに向けるか、立ち去るかを選択することになりますが、プレイヤーが選べる演出は良かったですね。
私は立ち去りましたが、どちらを選んだ人が多いんだろ?



ニッキー・ピアース
エイデンの妹。職業はイベントプランナー。シングルマザー(夫の情報は一切なし。死別なのか離婚なのか不明)
兄を慕っているが裏稼業の事は全く知らない。娘レナの死の真相を独自に突き止めようとする兄に対して、家族が巻き込まれるのではないかと心配しているが・・・。


息子ジャクソンの誕生日会にやってきた兄との再会もほどなくして、脅迫電話がかかってきます。これに怒ったエイデン兄貴、脅迫電話を逆探知して直ぐさま相手をボコボコにします。そしてctOSのオフィスタワーに侵入して脅迫電話を指示した奴の居場所まで調べます。エイデンさんを怒らせると大変です。

脅迫電話を指示したのは、かつての師ダミアンでした。ダミアンはエイデンさんの性格をよく知っているので、妹をダシにして誘い出したのですが、怒り心頭のエイデンは全く取り合いません。

エイデンさんが別の問題に対処している間に、ニッキーは誘拐されてしまいます。エイデンさんもダミアンがそこまでするとは思っていなかったようで、ガチギレです。


ダミアンの要求に従い、ニッキーと短い通話を繰り返すうちに監禁場所を特定します。
ニッキーの脱出方法は、監視カメラをハッキングして逃げ道を指示していくというもの。その過程でニッキーは人を撃ってしまいましたが、特に反応しない兄に疑念を抱きます。

人質が脱出したとあれば、ダミアンも黙っていません。なんとビジランテの情報を警察に流しやがりました。
ニッキー「警察に助けてもらいましょうよ」
エイデン「警察が追っているのは俺だ」
ニッキー「あなたがビジランテなの!?
このくだり、思わず笑ってしまいました(;・∀・)


なんとか警察の包囲網をかいくぐり、郊外まで連れ出した後は別れの言葉を交わして、ニッキーとジャクソンはシカゴを離れました。追跡されないようエイデンにも行き先を教えずに・・・。
本作のそこはかとない悲壮感は、ニッキーから漂っている気がします。



ジャクソン・ピアース
ニッキーの息子。10歳。妹レナの死にショックを受け、母親以外の人とは話せなくなってしまった。エイデン曰く「ジャクソンは俺に似ている」


ニッキーが誘拐された時、目撃した情報をエイデンさんに絵で教えました。
(この後、さっそくのり込んでボコボコにした伯父さん)

セラピストのヨランダさんの家に預けられましたが、母親を探しに抜け出します。
(その頃、伯父さんは人身売買業者とドンパチしてた)
絵のトラックを追いかけてギャングのアジトに潜り込んでしまい、エイデンさんにチャットで助けを送りますが・・・。


単身駆けつけたエイデンさん、焦り過ぎてギャングを1人残らず殺してしまいました。
その様子をモニターでガッツリ見ていたジャクソンくんは怯えっぱなし。
さすがに我に返ったエイデンさん、これは本来の自分じゃないと言い聞かせます。


どう説明していいか迷いつつも「悪い奴と戦いに行く。安全な場所に居てくれ、それで俺は強くなれる」とカッコイイセリフを言います。
それに対してジャクソンくんがおもむろに話し始めます「ヒーラーみたいだ」


「ヒーラー」とは、誕生日会の時に持っていたおもちゃのことです。どういうキャラクターなのか分かりませんが。
(エイデンさんがジョルディ並にお喋りだったら、もっとおもちゃの話に食いついてたかもなぁ)

母親が帰って来たと思ったらいきなりシカゴを離れることになり、戸惑いながらも手を振ってお別れ。
ジャクソンくんの今後が気になります。いつか続編に登場してほしいなぁ・・・。



ジョルディ・チン
エイデンさんが雇った凄腕のフィクサー。依頼は最後までキッチリとがモットー。派手なスーツを好む。裏社会での顔がとても広い模様。
必要なことしか喋らないエイデンに対し、放っておけば1人でずっと喋っていそうなジョルディとの温度差がクセになる。

知り合いの中古車販売屋から車を手配してくれたり、爆薬を手に入れてくれたり、拘束中のモーリスをずっと見張っていたり、こんな有能なフィクサーを一体いくらで雇ったのか気になる。
一方で、エイデンもジョルディの仕事を手伝うこともある。お互いあくまでもビジネスの付き合い。


冒頭のスタジアムにいた目撃者(ギャング)を殺しそこねるというミスをやらかして、エイデンさんを苛立たせるも、互いに協力して対処することに。


その対処法とは、エイデンさん自ら刑務所に入り込むという大胆なやり口。(最強武器であるスマホは、ジョルディのコネを使って持ち込みました)


素知らぬ顔で刑務所を出た後にニッキーが誘拐されてしまうのですが、ニッキー解放の交渉材料を入手すべくギャングの巣窟「ロッシ・フレモント」へ殴り込みをかけるエイデンさんを援護してくれました。
そしてエイデンさんに多額の懸賞金がかけられている事を忠告して、ジョルディの出番は終了・・・


・・・と思いきや、最後の最後で!別の雇い主からエイデンとダミアンの始末を請け負っただと!!雇い主誰やーー!?(このシーン、映画みたいでした)
ジョルディは最後まで読めないキャラクターでした。出る映画間違えたんじゃない?ってぐらいキャラが立ってました。



クララ・ライル/BadBoy17
エイデンさんが雇ったハッカー。職業はタトゥーアーティスト、ハッカー集団「デッドセック」のメンバーでもある。

以前もエイデンさんに雇われた事があった。その後にラッキー・クインに雇われて、エイデンとダミアンの情報を渡す。そのせいでレナが死亡したことに罪悪感を感じているらしく、ひっそりとレナの墓に花を供えている。

再びエイデンさんに雇われて、スタジアムから逃亡する際のサポートをします。ニッキーに脅迫電話がかかってきた時は、発信元を調べる手助けをしますが、これ以上の追跡はデッドセックで使用している「ctOS」システムハックが必要だと判断して、直接エイデンさんに渡す為にやって来ます。
突然会いに来たクララにエイデンさんも最初は警戒するものの、彼女が自分の素性を明かし、デッドセックに内緒で「ctOS」システムハックをくれたので、すっかり気を許します。
(一応、デッドセックの評議会にビジランテのことは話していて、協力関係を結ぶという提案をしたらしいです。収集系ミッション「QRコード」をやると分かります)


しかしニッキーが誘拐されたと知るや、クララは一変して契約解消を申し出ます。
結局、巻き込まれてエイデンさんのサポートを続けるのですが・・・。

ダミアンからの無理難題を1つ1つクリアしていく過程で、クララは全面的にエイデンさんの力になってくれました。
エイデンさんの拠点が灰と化したら、新たな拠点として「ctOS」最初の実験場を提案したり、エイデンさんの代わりにレイモンド・ケニーを説得したり。


ニッキー救出に向けてクララとエイデンさんも良い感じのコンビに・・・なりそうでならない!
なぜならエイデンさんの本来の目的は「レナの死に関わった奴は1人残らず責任を取ってもらう」事なので、クララは自分も関わっていたとは言えず、どこかで一歩引いた態度を取っていました。
それが最悪のタイミングで、最悪の演出でバラされることになります。
あれはさすがにエイデンさんがキレるのも分かるわ・・・。
(そして怒りの矛先はバラした敵ハッカーへ)

終盤のマーロットで、黒幕ラッキー・クインの音声ログなどを聞くと分かりますが、エイデンとダミアンの居所を調べるためにクララを雇ったこと、しかしクララに良心が芽生えて邪魔な存在になったこと、クララの代わりにデフォルトという凄腕ハッカーに目をつけ、クララは完全に用済みになったこと←クララ死亡フラグ・・・


クララはエイデンに黙って、ニッキーと引き換えにダミアンと交渉しようとしていました。おそらくそれが原因でダミアンにクララの素性が知られてしまい、ラッキーの部下へ情報を流されたんでしょうね。
(感想書いてて改めて思いましたけど、ダミアンは色んな所に情報売りまくりですね)
ラッキーの部下がクララに迫る中、エイデンさんが急いで駆けつけますが・・・。

ハッカーといえば常に利己的っていうイメージがありまして、クララはずっと何か隠してそうでしたし、あんまり彼女に感情移入はしなかったんですが、最期のメッセージ「罪滅ぼしがしたかった」を聞いた時は寂しかったですね・・・。



■トビアス・フルーワー
元ブルーム社のエンジニア。現在は高架下でジャンク屋を営む。
被害妄想が激しく、最初はエイデンさんからも全力で逃げ出す。
(あやうくエイデンさんにボコられるところだった)

彼のジャンク屋にはお世話になりました。クラフトのスキルを取っていなくても、彼のジャンク屋から購入できるので。あと、警察が流している武器取引の情報もくれますね(ずっと盗聴してたらしい)
武器取引のミッションを全て終えると、謎の地下組織が明らかになります。
(そしてエイデンさんがボコボコにします)



■ベッドバグ/タイローン・ヘイズ
ギャング集団「バイスロイズ」の幹部。リーダーのイラクとは従兄弟。お祖母ちゃん子。
ヘマばかりやらかしてイラクに消される寸前の所を、エイデンさんに利用される。
個人的に好きなキャラです。彼が登場してからストーリーが面白くなってきました。


ニッキーを人質にとったダミアンから、とあるIPアドレスを探すよう要求されたエイデンさん。IPアドレスを調べると、バイスロイズのアジト「ロッシ・フレモント」の最上階の部屋にたどり着きます。
とりあえず遠隔操作で「ロッシ・フレモント」の監視カメラに潜り込んでみたら、怒られるベッドバグの姿を目撃。エイデンさんはベッドバグを利用して、最上階の部屋に入ってもらおうと画策します。

ベッドバグを脅迫するネタ探しで彼の自宅から尾行したり、イラクが仕向けた部下を代わりにボコボコにしてベッドバグを守ったり、エイデンさんの事情を少し話し合ったりして、何だか妙な関係を築きます。


いよいよ最上階の部屋に侵入してもらう際は、監視カメラごしにベッドバグを誘導しました。
そこにはギャングのアジトとは思えぬほど大層なサーバールームがあり、「ここ寒いな」とつぶやくベッドバグが面白かったです。
エイデンさんはさっそくハッキングしてデータを回収しようとするも、イラクが乱入してきて中断。


イラクに殺されそうになるベッドバグ・・・ここはヒヤヒヤしましたが、どうにかして窮地を脱した模様。
後でエイデンさんに連絡してきて、サーバールームで見た女性の映像は「ローズ・ワシントン」という重要な情報をくれました。この女性の映像は、エイデンとダミアンがマーロットで偶然見たものです。つまりエイデン達が襲撃された理由に繋がる重要なヒントです。
ベッドバグ・・・いやタイローンくんイイ奴だった;
(今後はばあちゃんの言う通り、ちゃんとした仕事に就いてほしいです)



■イラク/デルフォード・ウェイド
バイスロイズのリーダー。「イラク」の名の由来は、イラク戦争に従軍していたことから。軍の経験を元にギャング集団を率いている。オコジョ
これからの時代はテクノロジーを制する者が裏社会を制するとして、ハッキングの知識を身につけた。「シカゴ・サウス・クラブ」のオーナー、ラッキー・クインとも取引をしている。(エイデン曰く、ラッキー・クインの犬)

ハッキングで街中の機密情報を収集し、警察から権力者まで脅迫している。ロッシ・フレモントのサーバールームは脅迫ネタだらけ。ctOS関連のネタもあってデッドセックから協力をもちかけられたこともあったが、スッパリ断っている。将来的にはラッキー・クインを蹴落として自分がシカゴの支配者になろうと目論んでいる。

オープニングでマーロットにいた別のハッカーはイラクのこと。
「マーロットはゆすり甲斐のある白人どもで溢れている」と言っており、脅迫ネタ集めのためにマーロットのサーバーにアクセスしたっぽい。
エイデンさんの姪っ子を死に追いやった原因にイラクも一枚噛んでいる。


ベッドバグのおかげで僅かながらイラクのデータを回収できたエイデンさん。ダミアンにIPアドレスをたどった結果を伝えるも、イラクの全データをよこせと更なる要求を突きつけられます。
エイデンさんは全データを奪うべく、ジョルディに援護を依頼してロッシ・フレモントに殴り込みます。
(武装ギャングの巣窟に飛び込むエイデンさんにジョルディもドン引き)

イラクが最後に放った言葉「情報を手に入れても、いずれ他の誰かに盗まれる」の意味は、この後思い知るはめに・・・。



■レイモンド・ケニー/T・ボーン
ctOSを作った天才エンジニア。ブルーム社が何か企んでいると気づき、同僚のローズ・ワシントンと共に内部告発するも、ブルーム社から追い出される。
2003年にニューヨークを大停電させ11人の死者が出る事件を起こし、サイバーテロリストとして懸賞金がかかっている。現在は消息を絶つ。
クララ曰く、伝説のハッカー。トビアス・フルーワーとは元同僚。

イラクのデータは暗号化されていて、ctOSを知り尽くした者でないと解読できません。そこでクララが思いついたのがレイモンド・ケニーでした。
(ctOSの生みの親ですからね)


レイモンドの居場所を突き止めたエイデンさん、トビアス・フルーワーの時と同じくめちゃくちゃ警戒されて殴り合いの喧嘩に発展。またエイデンさんがボコボコにする・・・かと思いきや、なんとレイモンドがスタンガンで阻止。本作最強のハッカーである。
(エイデンさん、酒は苦手なのかね)


レイモンドは、ブルーム社本部があるポウニー地区の片隅で、芸術家をやりながらブルームに復讐する機会を伺っていました。
(レイモンドの作品で一番好きなのは↑の画像。爆音BGMつき)

彼の狙いは、本部に登録されている自分の生体認証を抹消することです。生体認証のせいでブルームに近づけないという事なので、エイデンさんが本部のサーバーに潜入し、登録を消すウイルスを仕込むことに。
(このウイルス、自分だけじゃなくてローズやトビアスといった元同僚の分も消すようにしてるのがレイモンドらしい)


足枷になっていた登録を抹消したにも関わらず、レイモンドの居場所がブルームにバレてしまいます。ダミアンが情報を流したせいです。
この仕打ちにまたキレそうになるエイデンさんでしたが、レイモンドと共にポウニーを離れることを優先します。ブルームが雇った傭兵をボコボコにつつ、レイモンド芸術広場を派手に爆破しておさらばです。

ここまでやってくれたんだからとレイモンドは暗号解読に協力してくれることに。
ところがエイデンさんはダミアンがチクった件を言っていなかったので、また喧嘩になりそうでしたがクララが間に入って事なきを得ます。


エイデンさんがロッシ・フレモントに殴り込み、イラクの全データを回収。直ぐにレイモンドが解読を始め、街中の脅迫ネタが露わになります。
やっとここまでたどり着いた・・・ニッキーを解放してもらえる・・・プレイヤーも安堵した瞬間、別のハッカーに侵入されます。クララがエイデン達の情報を殺し屋に渡した時の録音が再生され、イラクのデータが全て奪われてしまいます。
(ここでクララが退場。レイモンドがサポート役に)


やっと回収できたデータを失い、クララの裏切りも発覚し、エイデンさんは頭に血が上っていて、プレイヤーは放心状態。こんな状況の中でレイモンドだけが対策案を講じます。やっぱり本作最強のハッカー、めっちゃ頼りになる!!

奪ったのはデフォルトという有名なハッカーでした。
そうと分かればレイモンド、デフォルトの住処に自ら乗り込んで調べます。その間にエイデンさんはニッキーと通話。微かに聞こえたアナウンスをレイモンドに音声処理してもらって、ニッキーが捕まっている場所を特定。
さらにレイモンドは、デフォルトから取り戻したデータから黒幕の正体が判明する録音も見つけてくれました。

復讐のことは最初にちょろっと話しただけ、しかもエイデンさんは解読のためだけに利用する気満々だったのに、ここまでやってくれるなんてレイモンド良い人すぎる



■デフォルト
その道では有名なプロハッカー。ネズミの被り物が特徴。職業はDJ。
デッドセックに入ろうとして拒否された過去がある。腹いせにデッドセックのアイデアを自身のマーケティングに利用したので、デッドセックの評議会にめちゃくちゃ嫌われている。
(収集系ミッション「QRコード」をやると分かります)

おそらくラッキーに雇われてクララを追跡していた模様。絶妙なタイミングでイラクの全データを奪いやがった。
エイデン「間が悪い時に俺の機嫌を損ねたな」←デフォルト死亡フラグ


デフォルトの住処に侵入したレイモンド、目的そっちのけで設備に大はしゃぎ。これだけでも奴のすごさが分かる。
しかし肝心のデータは常に持ち歩いているということで、エイデンさんがクラブまで会いに行きます。(デフォルト、死亡のお知らせ)


クラブでも一切喋らず、エイデンさんのスマホをハックして挑発してきます。姪を死なせたとか、俺は未来を見ているがお前は過去ばかりとか、ピアースはオワコンとか、煽りメッセージを送ってきます。
追いかけっこでは配電盤を爆破してきたり、普段こちらが使う戦法を敵が行使するというパターンで面白い。
本作で一番ハッカーらしいハッカーではないでしょうか。
まぁボコボコになりましたが。
(でもDLCに登場するらしいので、死亡していない設定なんでしょうね。エイデンさんが殺し損ねただと!?)



■ダーモット・クイン/ラッキー
富豪。「シカゴ・サウス・クラブ」のオーナー。マーロットホテルの所有者。企業投資家で慈善活動も行っている反面、シカゴの裏社会では名を知らぬ者はいないほど。
ブルーム社と結託してラッシュモア市長を当選させ、シカゴにctOSを導入したのも彼。ブルーム社も半ば言いなり状態、市長も操り人形、まさにシカゴの支配者。

序盤で登場。ジョルディの頼みでフィクサーの仕事をしたエイデンさんと対面するが、エイデンさんからは「奴の眉間に一発入れていたら、もっとマシな街になっていただろうに」との評判。


次に登場したのはオークション会場でした。
イラクが肌身離さず持っているサーバールームのキーをスキャンするために、ベッドバグから聞いたオークションにやってきたエイデンさん。招待客のひとりに成り代わって潜入したのですが、全く気付かないイラクとは違い、ラッキー・クインは直ぐ見抜きました。

オークションとは、なんと人身売買でした。ラッキー・クインは10年前から毎年開催していたようです。(モーリスの妻もオークションに・・・)
警備に雇われたバイスロイズをボコボコにして会場を後にしたエイデンさん、逮捕を免れた入札者と出品者を全員追い詰めて人身売買組織を潰すことを決意。リストと証拠を探し、最後は支配人を始末するというサブミッションが追加されます。
(関係者は「コレがバレたらアレもバレる!国外逃亡だ!」と阿鼻叫喚。どんどん黒い部分が出てくる。支配人なんて汚職警官に守られてるし・・・。エイデンさんがボコボコにしましたが)


そして3度目の登場は因縁のマーロットホテル。チャリティを開き、操り人形のラッシュモア市長も一緒です。
ニッキー救出後、恐れるモノは何もなくなったエイデンさんは、レイモンドが発見した録音により黒幕はラッキー・クインだったと知るや、さっそくマーロットに潜入。
一度は取り押さえられますがボコボコにして、ラッキーの隠し部屋を見つけます。


防弾ガラスに囲まれた完全防備のラッキー・クインは、エイデンさんを襲撃した理由を明かします。

恋に狂った市長がブルーム社社員ローズ・ワシントンを突き飛ばし、打ち所が悪く死亡してしまう一部始終をカメラが記録していました。
ラッキーはどうしてもこの映像を独占する必要がありました。めっきり逃げ腰になった市長を脅迫するためです。
しかしマーロットがサイバー攻撃され、ラッキーはこの映像を狙ったハッカーによるものだと思い込み、クララを雇ってハッカーを調べさせました。エイデンとダミアンだと判明すると、殺し屋を差し向けるようイラクに指示。そして家族を人質にとられたモーリスがエイデンを襲ったという・・・それがローズ・ワシントンの映像から、姪っ子の死に至るまでの真相です。

ガラス越しにラッキーのペースメーカーをハッキングして、静かに復讐を終えたエイデンさん。その後、ラッキーのPCからダウンロードした例の映像をメディアに一斉送信しました。
(ニュースではデッドセックによる捏造の可能性とか報道されましたが)



■ダミアン・ブレンクス
フィクサーの師としてエイデンを育てた。ハッカー。職業は鑑識技術者。離婚歴あり(オープニングのプロフィールを一時停止して読むと子供もいるみたいだけど、本編には一切出ない)

マーロットの一件後、ダミアンも襲撃を受けて片足に後遺症を抱えてしまいます。あの映像のためにここまでするとは重要なデータに違いないと、ダミアンの好奇心に火をつけた模様。
マーロットにいた別のハッカーがロッシ・フレモントを拠点にしていることは突き止めますが、直接行かないとデータを確かめられない。そこでエイデンを利用することを思いつきます。(ギャングの巣窟に行けるのはエイデンさんぐらいだし)
ニュースを騒がせている「ビジランテ」はエイデンだと気づき、姪っ子の死に対する怒りの捌け口だと分析。エイデンの復讐心を利用して、自分の目的を果たさせるよう仕向けるつもりでした。


ところが、マーロットの情報を調べ直すうちに「ベルウェザー」という奇妙なコードを発見します。「ベルウェザー」がダミアンの好奇心をさらに掻き立て、ctOSの秘密まで探ろうとする壮大な計画になっていきました。
(しかしニッキーを人質にとったのは死亡フラグでしたね・・・。ニッキーに何かあったらエイデンさんが許すわけない)


以上、ダミアンの思惑は音声ログを回収すると分かります。
本編ではエイデンさんがブルーム社本部に潜入するシーンで、ダミアンの目的が分かります。
ちょうどダミアンも本部に来ており、広報担当副社長シャーロット・ガードナーに取引をもちかけていました。ブルームに関する機密情報(イラクのデータ)と引き換えにctOSのアクセス権を要求。そして手土産とばかりにレイモンドの居場所をチクります。
ダミアンからしてみれば、もしレイモンドがイラクのデータを獲得したら自身の復讐に使うはずですから都合が悪い。それならレイモンドをブルームに売った方がいいと判断したようです。

ここまでしたダミアンですが、結局イラクのデータは拝めず。
事態が一転したのは、デフォルトの登場でした。

エイデンから「データを手に入れたから渡す」と連絡がきたのに、急に2人で会いたいと言い出したんですね。何故ならデフォルトに肝心のデータを奪われてしまったので、エイデンは取り戻すまでの時間を稼ぐはめになったからです。
何よりも家族を大事にしているエイデンが、ニッキーの命を危険に晒しても易々とデータを渡すつもりはないと言い出し、ダミアンも狼狽えます。エイデンの要望に従ってニッキーと電話させるのですが、その電話のおかげでニッキーの居場所を特定できたんですね。

ニッキーを救出できたとなれば、エイデンさんがデータを渡すはずがありません。例の映像も公にしましたしね。


ヤケクソになったダミアン、最後の武器を使います。ctOSのシステムハックです。
街中のインフラを好き放題に操ってめちゃくちゃにしてしまいます。
(信号機も橋もごちゃごちゃだし、ctOSスキャンで勝手に通報されて警察に追いかけ回されるし、逃げ場もないし、ここは本当に難しかった・・・)
エイデンは再びレイモンドに対策案を聞き、ctOSをシャットダウン。街が暗闇に包まれる中、灯台だけが光を照らしていました。ダミアンがいる場所です。


ctOSフル活用でエイデンの邪魔をしたのに、灯台まで殺しにやってきちゃったので、もう諦めモードのダミアン。
マーロットの仕事はお前の計画だったんだからレナの死はお前のせいだとか、英雄気取りとか、クララもお前が殺したようなもんだとか、自分だけは何をしても許されると?とか・・・ここぞとばかりに口撃。
(プレイヤーも薄々感じている事をダミアンが代弁。)


最後は一瞬の差で決着(QTE)。映画みたいな演出でした。


●残った謎
「ベルウェザー」が気になります!
すごい意味深な言葉だなぁって思ってたら、結局ダミアンがちょろっと触れるだけで、具体的な話は出てきませんでした。


一部の音声ログを聞くと「ベルウェザー」が何なのか分かります。
人を「洗脳」するための行動予測システムのことで、どのくらいの規模・時間が必要かを算出して最も効果を発揮する部分に「ベルウェザーコード」を流布して洗脳するようです(サブリミナルみたいなやり方らしいです)
ブルーム社が市民を監視して情報収集しているのは「洗脳」が目的なんですね。

レイモンドは早期から行動予測システムの脅威に気づき、もし全世界に広まったら大変な事になると会社に反発していましたが、退職に追い込まれてしまいました。その後で「ベルウェザー」が完成したので、レイモンドは知らなかったんですね。

よく考えると、エイデンの復讐劇も「ベルウェザー」が絡んでるんですよね。
ラッキー・クイン&ブルーム社の利益のために、市長選でラッシュモアに投票させるようベルウェザーで市民を「洗脳」

ラッキー・クインがブルーム社に金を払って(?)、女性スキャンダルを起こすようベルウェザーでラッシュモア市長を「洗脳」

ラッシュモア市長、ローズ・ワシントンとトラブって殺害してしまう。
エイデンとダミアンは、マーロットでたまたまその映像にアクセスしてしまったために、ラッキー・クインに狙われるはめに。

モーリスが最後につぶやく数字「1.2.3.5...」は何なのかググったら、フィボナッチ数列らしいです。
レイモンドの後任エンジニア、アンジェラ・パリックの音声ログで「私の好きなフィボナッチ数でベルウェザーの実験をする。もし実証できたら、デッドセックに全てリークする」と話しています。
モーリスは実験の影響がもろに出ていたという事でしょうか。
本編にあんまり絡んでこなかった「ベルウェザー」が、最後の最後で間接的に現れるっていうは面白いですね。2週目以降に気づく演出かな。

しかしながら、音声ログを収集していないと分からない事ですよね。
アサクリもそうなんですよね。重要そうな設定がオプションの文書で済まされてて、うっかり読み忘れると次回作以降の設定についていけなくなっちゃうっていう。
(『ウォッチドッグス』もアサクリみたいにどんどん複雑な設定になっちゃうのかなぁ)

そう考えると、本筋は「復讐」という分かりやすいテーマで良かったと思います。
「ベルウェザー」の脅威は今後明らかになりそうですね~。

自己紹介

あおはさきの写真

あおは さき

ストーリー・世界観を楽しむことに重きを置くゆるゲーマー。RPGが大好物。
YouTubeにプレイ動画も投稿中。
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詳しくは「このブログについて」をご覧ください。


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